子どもが2人いる場合の子ども部屋、どうしてる?

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子どもが2人いる場合の子ども部屋、どうしてる?

住まいを選ぶ際、思い描いているライフプランを基に広さや間取りを考えられたらいいけれど、立地やお金の問題で理想通りとはいかないかも。かくいう筆者もそのひとり。購入時に小さな子ども部屋は確保したものの、子どもが2人になった今、これからどう使っていけばいいのか悩み中。子どもが2人いる人はどうしているのか、今回は子どもが2人、かつ第二子が小学生以上の方に子ども部屋について調査してみました。

子どもそれぞれに個室を与える派は4割。子ども部屋をつくらない派は2割

まず気になるのは、そもそも子ども部屋を与えているのか、いないのか。現在子ども部屋として使っている部屋があるかどうか聞いたところ、「2人分それぞれの子ども部屋がある」と答えた家庭は全体の38.0%。また、「上の子の分の部屋はあるけれど、下の子の部屋はない」は15.3%、「2人で1つの部屋を子ども部屋としている」は25.0%、「子ども部屋は用意していない」は20.7%でした。つまり、全体の78.3%もが形の違いはあれ、子どもに部屋を与えているという結果となりました。

家族が集まるリビングで宿題や勉強を行うリビング学習が主流になっている今、意外と思う人もいるかもしれません。特に今回の調査は首都圏の集合住宅に住んでいる方のみを対象にしているため、2人ともが個室という家庭が4割というのは多く感じるかもしれません。【図1】子どもが2人いる場合の子ども部屋、一番多かったのは、「それぞれの部屋がある」38.0%という結果に (SUUMOジャーナル調べ)

【図1】子どもが2人いる場合の子ども部屋、一番多かったのは、「それぞれの部屋がある」38.0%という結果に (SUUMOジャーナル調べ)

個室の子ども部屋をつくった理由は、「何でも一人でやらせたいから」

では、どんな理由・目的で個室を与えているのでしょうか。一番回答が多かったのは、「子どもが(幼稚園・保育園、小学生、中学生、高校生などに)進学したのをきっかけに」で、全体の37.9%でした。進学のタイミングは、新しい生活で使う教科書や学習用具、習い事のグッズが増える時期でもあり、「そろそろ持ち物を一括して管理できる個室を……」というのは頷けます。筆者も長男が小学校に上がったタイミングで、もの置きになっていた個室にランドセルなど私物置き場を設置し、彼の部屋をつくりました。【図2】子ども部屋をつくるきっかけは進学が37.9%で一番多い(SUUMOジャーナル調べ)

【図2】子ども部屋をつくるきっかけは進学が37.9%で一番多い(SUUMOジャーナル調べ)

進学以外の理由としては、「子どもの主体性や自立を考えて」が27.7%、「宿題や勉強を自分の部屋でやらせるため」26.4%と続きます。つまり、子どもが宿題、勉強をやるのはもちろん、自分で考え、責任をもって私物の整理や管理を行うことを願い、個室を与えているようです。

フリーコメントでは

・「自主的に私物の整理整頓ができ将来的に自立してもらうため。 姉弟で性別が違うので」(50歳・女性)

・「思春期を迎えるに当たって、その子たちなりのプライバシーを尊重して」(52歳・男性)

など、「整理整頓」「自立」「勉強」「プライバシー」といったキーワードが目立ちました。

子ども部屋を用意する方法は、「住み替え」「遊ぶスペースを部屋に」がツートップに

「子どもの自立を促すために個室を与える人が多いのは分かったけれど、狭いわが家。どうすればいいの?」と思った人もいるのでは。そこで、「新しく子ども部屋をつくろうと思ったとき、どうしましたか」という質問をしてみました。

その結果、最も多かった回答は「広い家に住み替えた(引越した)」30.2%。変化する家族構成に対応するよう住み替えを検討する家庭が多いことが分かります。結婚時、または子どもが幼少のころに購入または借りた家は、子どもの数が増えたり、成長するにつれ、手狭になることが多い。個室を与えようとしても与えられない状況になり、もっと広い家に住み替えようという決断に至るようです。

次に、「もともと子どもが遊ぶスペースだったのを子ども部屋にした」が29.8%でした。幼児のころ、お絵かきや戦いごっこをしていた場所が、成長した子どもたちの自室になるのですね。以下「物置として使っていた部屋のものを断捨離して子ども部屋にした」、「家族もしくは夫婦の寝室として使っていた部屋を子ども部屋にした」と続きます。子どもの成長や自立のために家族が我慢することになるようで、親としてはトホホな結果でした。【図3】「住み替え」と「遊ぶスペースを子ども部屋にした」に続いて、「物置を断捨離して部屋に」が16.6%(SUUMOジャーナル調べ)

【図3】「住み替え」と「遊ぶスペースを子ども部屋にした」に続いて、「物置を断捨離して部屋に」が16.6%(SUUMOジャーナル調べ)

子どもにとって個室は自立への第一歩。単に勉強する部屋だけではなく、将来親元から巣立つための第一歩であり、個としてのプライバシーを保つ居場所となっていきます。こう考えると、ある程度の時期に個室を与えることは、子どもにとって必要なことなのかもしれません。

とはいえ、個室を与える広さがないからといって、すぐに住み替えられるものでもありません。特に子どもが大きくなると、学校や習い事、塾の関係で、住まいの場所は大きく変えたくないけれど、広い家に移る余裕もないということが起こります。

そうならないためには、広さはなくても、リビングの一角を個室にリフォームしやすい間取りを選んだり、少し駅に遠くても広さを重視するなど、先の先を考えた住まい選びも大切なのかもしれません。

わが家もすぐに住み替えはできません(泣)。将来2人がそれぞれ個室を持てるよう、まずは断捨離から始めようと思います!●調査概要

[子どもが2人いる家庭の子ども部屋に関する調査]より

・調査期間:2016年3月25日~2016年3月30日

・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)

・対象:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の賃貸もしくは持家の集合住宅に在住で、子どもが2人いるファミリー(上の子が大学生まで、下の子が小学生以上)

・有効回答数:300名(男性155名、女性145名)
元画像url http://suumo.jp/journal/wp/wp-content/uploads/2016/05/11060_main.jpg
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