「ほとんどの人がビアンカ選ぶと思った」 堀井雄二、ドラクエ5の「花嫁選び」語る
ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズを手がけるゲームデザイナーの堀井雄二さんは2011年10月7日、ニコニコ生放送の番組で、同シリーズ第5作目の物語中にある「花嫁選び」イベントについて、「ほとんどの人がビアンカを選ぶと思っていた」と話した。
・[ニコニコ生放送]堀井雄二「ビアンカ選ぶと思った」発言から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv66152436?po=news&ref=news#42:06
「ドラゴンクエスト」(以下、ドラクエ)は、1986年に家庭用ゲーム「ファミリーコンピューター」用ソフトとして第1作目が発売され、「RPG」というジャンルを確立させた人気ゲームシリーズのひとつ。同シリーズは今年で誕生から25年目にあたり、その歴史を振り返る「ドラゴンクエスト展」が10月8日から開催される。開催を翌日に控えた10月7日には内覧会がおこなわれ、この様子がニコニコ生放送で中継された。
そこに突然登場したのは、ドラクエシリーズを手がけるゲームデザイナーの堀井雄二さん。一部ゲームファンの間では「神様」のように崇められる堀井さんのサプライズ登場に、ニコニコ生放送の視聴者からは、
「マジかよ」
「かみさまあああああああああああ」
「おおおおおおおおおおお」
「堀井さんキタ━(゚∀゚)━!」
との歓喜のコメントがあふれ、番組は大盛り上がり。司会進行を務めていたニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんとゲームライターの志田英邦さんも、予定にない思わぬ展開に「しどろもどろ」になっていた。
■堀井雄二「人生は賭け、真剣に悩んで欲しかった」
堀井さんが番組に登場したとき、司会の2人が話していたのは「ドラゴンクエスト5 天空の花嫁」(1992年・スーパーファミコン)の話題。シリーズ第5作目にあたる同作では、物語の途中、主人公が「ビアンカ」と「フローラ」のどちらかを結婚相手として選ぶという「究極の選択」が存在する。
発売から20年近く経っても未だファンの間で熱い議論となるこの話題ついて、堀井さんは、
「ほとんどの人がビアンカを選ぶだろうと思ってつくったんですよ。結構フローラを選んだ人が多いんですよね。意外と多くてびっくりした。どうして多いんだろうと思った。シナリオ的には(ビアンカを選ぶだろうと)そういう風につくった」
とし、結婚相手にフローラを選ぶプレイヤーが意外に多いことへの「驚き」を語った。また、
「ゲームで、真剣に悩んで欲しいというのをやってみようと思ったんですね。人生は賭けなんだなって(つくったのがドラクエ)5なんですよ」
と当時小中学生のプレイヤーも多くいたであろうドラクエシリーズにおいて、あえて「花嫁選び」イベントを設けた「狙い」も明かした。
なお、堀井さんが番組から去った後、視聴者に向けておこなわれた「(あなたは)どちら派でしたか?」というアンケートでは、74.4%がビアンカ派、25.6%がフローラ派という結果となっていた。
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(松本圭司、丹羽一臣)
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