プリンス、死の数日前に公開した“パープル”の特注ピアノ製造裏話
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4月21日に急逝したプリンスは、予定していたツアーで目玉となるはずの紫色のピアノを写した写真を亡くなる前の13日にツイッターで紹介していたことが明らかになった。
数週間前、ミネソタ州ペイズリーパークにあるプリンスの自宅に届いた同ピアノは、テネシー州のヤマハ・エンタテインメント・グループが3か月ほどで仕上げるよう依頼されたものだったそうだ。同社副社長Chris Geroが明らかにしている。
Geroは22日、「着想はできあがっていましたが、急速に話が進んだのです」と製造に関する裏話を明かした。
ピアノの音響はプリンス仕様に調整されており、彼の【Prince, Piano and a Microphone Tour】で使用するはずだったとのこと。Geroは、「アコースティック・ピアノなんですが、内部には完全にプリンスに合わせた二次音源を送り出すトーン発生システムがあります。それらはイコライズされており、彼に合わせて作られた特別なサウンドなのです」と説明する。
また、本人の要望で色は自宅のソファーに合わせたという。Geroによれば、いくつかの違ったパープル色の家具にマッチするよう本人が特別に選んだ色で、ヤマハはぴったり合う色合いをあちこち探し回った結果、自動車用の塗料を使ったそうだ。
プリンスがピアノの写真をツイートし、その後、週末に自身のスタジオで公開したことに驚いたというGeroは、「ピアノを公開したのはプリンス最後のビッグなパフォーマンスでした。彼は誇りに思ってくれていたのでしょう」と話す。
プリンスが亡くなった今、ピアノの価値は分からないものの、Geroは「最後の数日間とは実に奇妙な、悲しい縁でつながっています。それがピアノの表面上の価値を変えるのは明らかですが、私どもはそのように考えたくありません。プリンスを称える安全な保管場所が見つかる事を期待しています」と話している。
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