「ホセ・ムヒカ本」が一気にランクアップ。“世界でいちばん貧しい”前ウルグアイ大統領が日本人の心を打つ【今週のベストセラー】

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「ホセ・ムヒカ本」が一気にランクアップ。“世界でいちばん貧しい”前ウルグアイ大統領が日本人の心を打つ【今週のベストセラー】

日販発表による4月13日調べの週間ベストセラー(総合)ランキング、5位と6位に食い込んできたのが『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(中川学著、くさばよしみ編集、汐文社刊)と『世界でもっとも貧しい大統領 ホセ・ムヒカの言葉』(佐藤美由紀著、双葉社刊)という2冊の“ホセ・ムヒカ”本だった。トーハン調べ4月12日付け週間ランキング(総合)でも、汐文社の本が2位、双葉社の本が4位と好評を博している。

■「世界一まずしい大統領」の正体

ホセ・ムヒカ氏は2015年3月1日まで南米ウルグアイの大統領として一国を率いていた人物で、「世界一まずしい大統領」と呼ばれていた。

ウルグアイ大統領の月給は29万ウルグアイペソ(日本円でおよそ130万円)。その約90%を慈善事業と所属政党に寄付、残りは将来貧しい子どもたちを受け入れるための農業学校をつくるために貯金していたという。生活費は1000ドル程度、日本円にして約12万円だ。

■「富に執着するあまり絶望に駆られる人生を送ってほしくない」

自ら質素な生活をおくりながら、国民と同じ目線で国を眺めるムヒカ氏。だからこそ、彼の言葉は私たち日本人の心を打つ。

「私は修道士のように生きろと言っているわけではありません。富に執着するあまり絶望に駆られる人生を送ってほしくない、ということです。ささいなことではあっても人間にとって本当に重要なもの、たとえば愛であったり、子どもを育てることであったり、友達を持つこと、そういうことのためにこそ人生の時間を使ってほしいと思います。生きていること自体が奇跡なのですから」(人生と幸福について)

これは4月6日に行われた来日会見で、彼が語った言葉である。私たちはそれぞれ幸福に生きているだろうか? ムヒカ氏の本は、立ち止まって考えさせてくれる力を持っている。

(新刊JP編集部)

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