「今の日本映画はつまらない」という記事に反発するも……音楽プロデューサー福田裕彦さんの擁護ツイートが大炎上

福田裕彦

4月9日、『産経ニュース』に
今の日本映画にもの申す…「レベルが本当に低い!」 英映画配給会社代表が苦言
http://www.sankei.com/premium/news/160409/prm1604090022-n1.html[リンク]
という記事が掲載された。

イギリスの映画配給会社代表であるアダム・トレル氏の発言をまとめたもので、

「日本映画のレベルは本当に低い。最近すごく嫌いになってきたよ!」
「日本映画の大作、例えば『進撃の巨人』はアメリカのテレビドラマっぽくてすごくレベルが低い。何でみんな恥ずかしくないの?」

といったような、「日本映画をこよなく愛するがゆえの苦言」がネット上で話題となった。

数多くの映画作品で音楽を手掛ける福田裕彦さん(@YasuhikoFK)は、『Twitter』にて上記記事を貼ったツイートをリツイートした後、

でもさあ、いま、ほんとに金出ないんだよ。5年前よりいろんなところがいろんなふうに悪化してるのは確か。負のスパイラル、止まらず。それでもやってるけどね。

とツイート。

その後、しばらくして

だいたい「今の日本映画はつまらない」とか「神目線」言う人間は、例えば予算のない現場で制作のスタッフがしょぼい弁当をリカバーするために必死で味噌汁作ってキャストやスタッフを盛り上げようする矜持すら知らない。俺はそんなやつらは一切信じない。勝手にほざいてろ。

とツイートを行った。

これに対し、
「こんな映画の面白さに1ミリも関係しない精神論が反論になると思ってるのが製作ないし批評の一端を担っていて、『信じない』『勝手にほざいてろ』ならばそりゃあ面白くなるはずがない。」
「制作のスタッフの仕事は面白い映画を作ることであって味噌汁を作ることではない」
「味噌汁で勝負しないで、映画本編で勝負してください。そんなことばかり言ってると日本映画に携わってる人達自体がしょぼい人間だと言われてしまいます。お客は邦画も洋画も同じ値段で選んで見るんですから。」
「そんなブラック企業体質を矜持というなんてなんという愚劣さでしょうか それこそ『勝手にほざいてろ』ですが、さすがに見るに見かねてしまいました」

などなど、批判ツイートが殺到。4月11日の時点で5000を超えるリツイートを集めていた。

その後、福田さんは

色々な@ツィートを頂いたので、補足、と言うとなんですが、もうちょっと書きますね。思うに、映画の現場というのは、様々なプロのスタッフの「矜持」に満 ちていて、誰もが「いい映画」「面白い映画」を作ろうと必死で働いています。でも実際には、その映画が「面白い映画」になる確率はとても低い。⇒

とツイートし、その後連続ツイートを行い持論を展開した。

最後に

⇒ちなみに、最近見て一番腹立った映画は「バットマンVSスーパーマン」です(^-^)悪いけど「キネマ純情」や「孤高の遠吠」のほうが100倍面白い。ああ、なんだかすげえ連投しちゃってすみません。そろそろ出かけます。今日はギュウ農フェスを見に行きます!

とツイートし連続ツイートを締めくくった。

こちらにも
「僕みたいな映画好き素人からすれば、あなたの様な考え方の人がいるから日本映画はつまらないと思われるんじゃないかと思いました。」
「『バットマンVSスーパーマン』のスタッフは暖かいスープを必死で作って現場を盛り上げてるかも知れませんよ?」
「言ってしまえば身内受け映画をプライドの高そうな大人が的外れな擁護をしているように見え、作品を語るのに味噌汁は違うんじゃないのとの指摘に超長文で自己弁護する様…凄くダセェなと思います。とても安っぽい行為で、作品の価値を貶めてるので黙ってた方が良いです。」

といったような返信が寄せられており、批判が収まる気配はないようだ。

※画像は『Twitter』より引用

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Taka

元インターネット雑誌編集者。 2013年5月よりガジェット通信にて記事を書いております、よろしくです。

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