【島田紳助流】人の心をつかむ7つのテクニック
TVから消えた、島田紳助さん。
結局、あの会見での話が全てなのか、何かを隠しているのか、いまいちよくわかりません。
ただ、彼が視聴率を取れるタレントだったことは間違いありません。
なぜ彼は共演者や視聴者に好かれていたのでしょうか。
大人気の紳助さんの人心掌握術を人気心理学者が解説した本『なぜ、島田紳助は人の心をつかむのがうまいのか?』を読んでみました。
この中から、紳助さんの“人の心をつかむテクニック”を7つ紹介します。
1. 良いように“見せる”
紳助さんは見られる商売だからということもあってか、自分の“見せ方”をかなり意識していたそうです。
自分が“どう見られたいか”を意識し、そのように振舞うことは大切ですね。
それは、女性関係にも言えるようです。
自分で言うのもなんやけど、芸能人でも、そんなにもてるほうやないです。もてないけど、恰好悪いから、もてるように見せかけているだけ。山城新伍さんも、そう。「もててへんけど、もててるように見せるほうが、色気があるやろう」って。(P.60より)
なにか1つ良い点を見せておくと、こんな効果もあります。
心理学では、ひとつでも好ましい特徴を持っていると、そのほかの点に関しても、好意的に評価されることが知られている。これを“ハロー効果”という。(P.61より)
自分好みの見た目の女子に対し「きっと性格も良いに違いない!」と思ってしまうアレですね(笑)。
2. 自慢しない
紳助さんは、いろいろな賞やトロフィーをもらっても、それを全部捨ててしまっている。(P.26より)
たとえば一発屋の芸人が「俺昔は人気だったんだぜ」と自慢しても、カッコ悪いだけです。
それで人に好かれるとは思えませんし、その人の成長も期待できません。
紳助さんは、賞をとっても謙虚な姿勢で、次の3を行っていたのでしょう。
3. 法則にこだわる
たまたまウケることはあるでしょう。でも、それはしょせんたまたま。しばらくしたら、絶対潰れてしまいます。なぜかといったら、公式がないから。学校のテストと一緒で、たまたま書いた数字が当たる時もあります。でも、公式を知らずに続けても、当て続けることはできません。
『自己プロデュース力』(P.32より)
これはお笑いに限らず、あらゆることに言えるのではないでしょうか。
たまたまうまくいった、を続けられる人はなかなかいません。
きちんと記録をとるようにすると、自分なりの勝ちパターンというか、勝てるルールが理解できるものである。(P.83より)
あなたは、日記や仕事の日報を書き、そこから法則を導きだしていますか?
4. コントラストをつくる
紳助さんは、外見的にちやらんぽらんのように見えて、ものすごくしっかりしている。これは若い頃かららしく、暴走族をやりながら郵便局の定期預金していたのは、紳助さんぐらいのものだ。しかもかなりの律儀もので、坂東英二さんが株の情報を教えてあげると、ちゃんと儲けの1割を届けにきてくれたこともある という。(P.64より)
よく“ギャップ”があるとモテる、なんて言われますね。
それをあえてつくりだしてみると良さそうです。
自分の外見が他人に「どのように見える」のかを考え、それとは逆になるような性格を磨いたり、行動をするようにしよう。(P.65より)
これはどういう反応が得られるか、実践してみると面白そうですね。
5. 相手を好きになる
紳助さんが監督した映画「風、スローダウン」で主役に抜擢された長原成樹さんは、「兄さんは、いつも”人を愛さなければ、愛されないぞ”と口ぐせのように言ってました」と語っている。(P.12より)
「あいつばっかり上司にえこひいきれてて、自分は好かれていない……」
と言う人がいますが、自分はその上司を好きなのかどうか。
こちらが好きでいなければ、好かれることは難しいですね。
6. 他人とは違うホメ方をする
著者曰く、紳助さんは他人をホメるのがうまいのだとか。
適当なお世辞を言うのとは違います。
美人の女優に向かって、「ホントにおきれいですね」と言ってみたり、歌手の人に向かって、「歌がお上手ですね」と言ってあげても、たいして喜ばれないものである。なぜならそんなことは当たり前で、ほかの人にも同じようなことをさんざん言われているのだから。(P.87より)
たしかに、他の人には言われないような点をホメられたほうが、グっときますね。
「天気の話でコミュニケーションを図るホテルマンは最低である」* と言った社長さんがいます。上っ面トークではなく、本当に相手のことを考えてコミュニケーションしているか、という点が大切という点で、紳助さんのホメ方に共通している気がします。
*:「人たらし社長が大切にしている5つの考え方」2011/06/23『ライフハックブログKo’s Style』
http://kosstyle.blog16.fc2.com/blog-entry-1470.html
7. 負けを認める
潔く負けを認める男らしさ。
それを紳助さんは持っているのだそうです。
コンビ解散のときも、「漫才続けていても(後輩の)ダウンタウンらに勝てないから」と言ったそうです。
強がったり、カッコつけたいところで、あえて素直に負けを認める。
ここに、懐の深さを感じます。
まとめ
あの引退発表会見はまさに上記1の“良いように見せる”ための会見だったのでしょうか。
それとも、7の“負けを認める”ことだったのでしょうか。
あの会見で名前を出された(ほめられた)ダウンタウン松本さん、上地雄輔さんら後輩は、紳助さんを一生大切に考えるでしょう。
引き際にまでも、一部の“関係者”の心をつかんで去ったのでは、という気がします。
TVのこちらがわの我々には、ダークなイメージが完全についてしまいましたが。
写真素材 足成:毛糸ハート
http://www.ashinari.com/2011/02/16-345430.php
※この記事はガジェ通ウェブライターの「コウスケ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?
月間20万PVのブログ『ライフハックブログKo’s Style』管理人。
あらゆることの「もっとうまくやる方法・考え方」を追求している。
これまで試したiPhone/iPadアプリは1,300以上。
ブザン教育協会認定マインドマップ・アドバイザー。
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。