マンガ『宇宙兄弟』に学ぶ、楽な方に逃げたくなった時に思い出したい言葉――大事なことは全部マンガが教えてくれた
©Chuya Koyama / 講談社
「マンガ」のあるシーン・ある言葉に、ハッと気づきを与えられたこと、勇気づけられたこと、ありますか?
普通に仕事をしているだけでは、なかなか気づくことのできなかった考え方など「マンガから学べた!」ってこと、あると思います。そんな仕事に人生にジンジン効いてくるマンガの1フレーズを、紹介する「大事なことは全部マンガが教えてくれた」シリーズ。
今回は、ビジネスパーソンからも圧倒的な人気を誇るマンガ『宇宙兄弟』(©Chuya Koyama / 講談社)より、楽な方に逃げたくなった時に思い出したい言葉をご紹介します。
判断基準を「どっちが楽か」で考えていないか
忙しい日々を送っていると、何かの選択を迫られた際、つい無意識で「どっちが楽か」と考えてしまうことはありませんか?「楽な方」という選択は魅力的に映りますが、そちらばかりを選んでいると、本当に大切な選択を迫られた際もそちらを選んでしまい、何も成し遂げられない、ということになりかねません。
そのことを教えてくれる1フレーズがこちら!
逃げ道ってのは甘えの道だ。
誰でも楽に歩けるかわり、どこにも辿り着けない。
©Chuya Koyama / 講談社
主人公である南波ムッタの弟、南波日々人は、月面でのミッションの際、大きな事故に見舞われます。ムッタや他のNASA職員の協力もあり、何とか無事に生還を果たしますが、気づかぬうちにその事故は日々人の中でトラウマとなり、特定条件下でパニック障害を起こしてしまうようになってしまいました。
このままではもう一度宇宙に行くことはできない。そのため日々人は密かに克服する特訓を始めます。何人かのクルー、そして共に宇宙に旅立ち、帰還した仲間の協力を得て、NASAの上層部の前で、障害を克服したことを証明してみせた日々人。しかし宇宙飛行士として復帰できるという期待に対して、NASAは、他にも宇宙飛行士がたくさんいる中、パニック障害を発症するかもしれない日々人を宇宙飛行士として任命することはない、という日々人が望んだものとは正反対のものでした。
このままNASAにいても宇宙には行けない。そう考えた日々人は、障害の克服を手伝ってくれた恩人のいるロシアへと旅立ちます。ある日突然姿を消した日々人の姿は、一部のNASAの職員には「逃げた」ように映り、どこへ行ったのかをムッタから聞き出そうと、しつこく迫ります。
そんな彼らにムッタは、上記の言葉を告げたのです。
逃げているだけでは、どこにも辿り着かない
何かを成し遂げようと思ったとき、人はその「何か」を目標地点に定め、そこに向けて歩みを進めます。それに対して「逃げ」というのは、「逃げたい何か」がまず存在し、そこから離れることが目的になります。つまり逃げ道には目的地が存在しないのです。そのため「楽な方=逃げ道」を選択し続けても、どこにも辿り着くことはないのです。
日々人は「宇宙に行く」という目標にこだわらなければ、NASAの要職に就くこともできたかもしれません。しかしそこは日々人の目的地にはなり得なかったのです。
ムッタは、上記の言葉のあと、こう続けました。
日々人はちゃんと、険しくも楽しい宇宙への道を歩いてるよ。
だからあいつの夢はいつも、現実になるんだ。
©Chuya Koyama / 講談社
日々人はもう一度宇宙へ飛び立つために、ロシアに行きました。目標地点を明確に定めて、そこに辿り着くための通過点に向かったのです。だから日々人は決して逃げたわけではなく、むしろ目標に向かって歩みを進めているのです。そして夢を現実のものにできるのは、たとえ険しい道であろうと、常に夢の実現に向かって歩みを進められる人なのです。
何かの選択を迫られた際は、「どっちが楽か」ではなく、「どっちが目的地へとつながる道か」で選ぶようにする。それこそが目的地にたどりつく、唯一の方法なのでしょう。
>>『大事なことは全部マンガが教えてくれた』シリーズ監修:リクナビネクストジャーナル編集部
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