現段階での小沢氏処分解除は「ハードル高い」 元秘書の石川議員が分析
民主党を離党している石川知裕衆議院議員は2011年9月2日夜、ニコニコ生放送の「ニコ生×BLOGOS 第1回 新総理でどう変わるニッポン」に出演し、野田佳彦新代表や興石東新幹事長のもとで小沢一郎元代表の党員資格停止処分が解除される可能性について、「ハードルは高い」との分析を示した。小沢氏に近いとされる興石氏が幹事長に就任したものの、政調会長には処分解除に慎重な前原誠司氏が就任したことなどから、現段階での処分解除は難しいとの見方だ。
石川氏はかつて小沢氏の秘書を務め、小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐって政治資金規正法違反罪で起訴され、昨年2月に民主党を離党した。東京地裁は捜査段階での自白調書の多くを証拠として採用せず、先月22日の最終弁論では石川氏ら元秘書3人が無罪を主張して結審した。石川氏らの判決は今月26日に言い渡される予定で、来月6日から始まる小沢氏本人の公判への影響が注目されている。
民主党の前執行部によって、裁判が終わるまで党員資格停止処分とされている小沢氏だが、今回の代表選でもその処分を見直すか否かが争点の一つとされてきた。番組でこの点について問われた石川氏は、「状況の変化がない限り(前執行部による処分を)変えるべきではないというのが前原さん(現政調会長)の考えだった」とした上で、
「私ども(元秘書3人)が取られた調書が裁判所によって却下になった。もともと、その調書をもとに小沢さんの『強制起訴』が行われたので、状況が変わっているという言い方もできるかもしれない。しかし、『強制起訴』された結果がまだ出たわけではないので、状況は変わってないという言い方もできるかもしれない」
と述べた。続けて、
「結論としては、今この段階で、輿石幹事長はできるだけ多くの人の力を集めてということで、党員資格停止解除ということもやっぱりやるべきだと、自分の考えは変わっていないということでしたけれども、ハードルは高い」
というのが自身の分析であると語った。
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http://live.nicovideo.jp/watch/lv61685111?po=news&ref=news#42:10
(丸山紀一朗)
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