金（ゴールド）に関する興味深い10の事実

金（ゴールド）、と聞いて皆さんが想像するものはなんですか？　金メダル？　お金？　なんにしても素晴らしいものを表現する言葉ですね。

打ち出の小槌を振って飛び出したのは金。ポチが庭を掘って出てきたのも金。田村でも、谷でも、ママでも金。などなど、昔話や著名人の名言でも金が出てくるように、私たちが生まれる遥か昔から、金は宝物として扱われてきました。

ところでそれはいつから、そして、いったいどんな理由によってなのでしょうか。そんな金について、あなたの知らないちょっとした知識を海外サイト『beembee.com』より、ご紹介します。

1. 金は、文字が使われるようになるもっと前の時代に人類が加工した最初の金属といわれています。 考古学者がブルガリアで見つけた金の宝石はなんと紀元前4000年の石器時代までさかのぼるものでした。

2. 金は、紀元前7世紀からイタリアの歯医者で入れ歯を取り付けるワイヤーとして使われ、16世紀初頭からは歯に詰め物をする際の充填材として広まりました。

3. 金は、古代アステカ語では「黄金の大便」を意味する「teocuitlatl」と書かれていました。

4. 金は、高い柔軟性と展性があるため、1グラムあれば数平方メートルまで伸ばすことができ、長さでは3000メートルまで伸ばすことができます。

5. 金などの貴金属には、壊れにくい特性があります。古代から現在まで「金にはそれ自体に価格がある」と言われており、それらは再生利用が可能です。これまでの長い歴史のなかで発見されたすべての金のうちの85パーセントが今日でもリサイクルされ使われています。

6. 月面着陸を世界で初めて成功させた宇宙船アポロ号は、放射線から宇宙飛行士を保護するために金箔でコーティングされていました。現在でも宇宙飛行士にがかぶるヘルメットには薄い金の膜がコーティングされていて、強い光から宇宙飛行士の目を保護しています。

7. 金を精製するということは環境を破壊することにもなります。 金鉱は多くのシアン化合物を排水に廃棄し、空気中には酸化窒素と硫黄酸化物が放出されるからです。

8. 金保有率で第一位を誇るのは、アメリカ合衆国です。 しかし、アクセサリーを含むならばインドが第一位となるでしょう。 装飾品として使用される金の20パーセントはインドのサリーで使われているからです。

9. 地球の表面積の70パーセントを占めている海の中には約1億トンの金が集中しているといわれています。しかし残念ながら、いまだ誰もそこから金を抽出するための有効な手段を見つけていません。

10. しかし、海よりすごいのが宇宙。1999年のNEAR飛行船に関するデータによると「エロス」という惑星の金の量はその合計が今までに地球で採掘されたものよりはるかに多いそうです。しかしこちらも残念なことに、私たちは宇宙で金を採掘する方法を知りません。

いかがでしたか。金は私たちが生まれるはるか昔から、母なる海や宇宙の彼方から我々を見守りつづけ、地上ではその時代に合わせ形を変え、歴史と文化を渡り歩いてきた、なんてちょっとロマンチックではありませんか？　汚れていても古くても金はそれだけで価値があるということを忘れないで。もしタンスの奥底でみつけたならば、どうか大切にしてくださいね。

（文＝みあざきぱなま）

参照元: beembee.com（http://p.tl/6tKn）
画像: flickr.com= Train Chartering & Private Rail Cars

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