美しさに心まで白く染まりそう。一人旅で訪れたい「津軽海峡」冬景色
「上野発の夜行列車 おりた時から 青森駅は雪の中・・・」というフレーズがあまりにも有名な『津軽海峡・冬景色』。雪に包まれる青森は心が研ぎ澄まされそうな冬の情景が広がり、しっとり一人旅するのには最高の場所。今回は歌詞にも登場する「竜飛崎(たっぴざき)」までの旅をご紹介しましょう。
旅のはじまりは青森駅

期待通り、青森駅は雪の中。上野〜青森を結ぶ寝台特急「あけぼの」は2014年3月をもって定期運行が廃止され、今では「上野発の夜行列車」に乗車することはできないんです(1970年代に全盛期を迎えたものの、新幹線や他交通機関の発達により徐々に衰退していったようです。時代の流れとはいえど、寂しいものです)。

竜飛崎の玄関口、三厩駅までは津軽線を利用。蟹田駅で一度乗り換えます。キハ40系ディーゼル列車はどこか懐かしいノスタルジックな雰囲気。

旅情をそそるボックス席。車窓に広がるのは、心まで白く染めてくれそうな一面の銀世界。

どこかほっと落ち着ける、寂しげな冬の海。この景色に静かに浸れるのも一人旅の醍醐味かもしれません。

終点の三厩駅。津軽半島最北端の駅舎は雪と静寂に包まれています。

バスに乗って竜飛崎へ。右手に広がるのは津軽海峡。

津軽半島の最北端、竜飛崎。『津軽海峡・冬景色』の歌謡碑があり、ボタンを押すと歌が流れはじめます。歌詞が寂しげな岬と海に似合いすぎて、陶酔してしまいそうです。

決して交通の便がいいとは言えない竜飛崎ですが、一つの歌によって全国的な知名度を得たようです。海峡の向こう側にはかすかに北海道の山なみが見えます。

響き渡るのは荒々しい海鳴りと吹き続ける冷たい風の音。どこか情緒さえも感じる北の冬景色。
津軽海峡を一望できる宿「ホテル竜飛」

竜飛崎のほぼ先端に佇む「ホテル竜飛」。高台にあり、津軽海峡を一望できる温泉宿です。

壮大な海景色が広がる客室。心ゆくままに寛げるのも一人旅ならでは。

津軽海峡を望む、ゆったりとした大浴場。

波の音やカモメの鳴き声、漁船の光が幻想的なひと時を演出してくれる露天風呂。時間を止めたいぐらい至福のひと時を過ごせますよ。

海の幸をふんだんに味わえる夕食。地元産の鮮度抜群のウニやアワビ、ホタテはため息が出るほどのおいしさです!

旅先のご当地銘酒をいただくのも大人の粋なひと時。口当たりのよい「津軽娘」は新鮮な海の幸のおいしさを一層引き立てています。青森の伝統工芸品「津軽びいどろ」のお猪口も風情たっぷり。
美しい冬景色に包まれる青森や竜飛崎。旅情あふれる海や雪景色を眺めながら、心まで真っ白に染めてみませんか?
[All photos by Nao]
[ホテル竜飛]
スキマ時間にどうぞ!

TABIZINE(タビジン)は旅と自由をテーマにし、日常に旅心をもてるようなライフスタイルを提案します。覗き込めば、世界地図を拡げた時のワクワクがあるような、はたまた旅する非日常を感じ旅へ向かわずにはいられなくなるような、そんな夢見心地にするパワーがあるメディアでありたいと思っています。人生は一瞬一瞬が心の旅。皆さんが何にもとらわれることなく、自由で冒険に満ちた毎日になるような情報をお届けします。
ウェブサイト: http://tabizine.jp
TwitterID: tabizine_jp
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。