「松田が一番大事なカギだったことは一生忘れない」 サッカー元日本代表・松田選手の通夜に参列者1800人
急性心筋梗塞(こうそく)で急逝した元サッカー日本代表の松田直樹選手(34)の通夜が2011年8月8日、実家のある群馬県桐生市の斎場で営まれた。関係者、サポーター合わせて約1800人が弔問に訪れ、松田選手の死を悼んだ。
斎場には、松田選手が16年間在籍した横浜F・マリノスの選手をはじめ、日本代表時代のチームメイトなど多くのサッカー関係者が参列し、別れを惜しんだ。横浜F・マリノスの中澤佑二選手(33)は、松田選手の急逝について「いまだに信じられない。あまりにも早すぎる」と語った。岡田武史元日本代表監督(54)は「(マリノス時代は)いい意味でも悪い意味でもあいつ抜きでは振り返れない」と松田選手の思い出を語り、「誰が考えても(別れが)ちょっと早すぎる」と述べ、その早すぎる死を悼んだ。
中国から駆けつけたというフィリップ・トルシエ元日本代表監督(56)は、ともに戦った2002年のワールドカップを振り返り「(松田選手が)一番大事なカギだったということは、一生忘れない」と述べた。通夜会場には、在籍中だったJFL松本山雅の選手も駆けつけていた。
弔問には多くのサポーターも訪れた。参列するために横浜市から来たという木村恵梨さんは「天国でもずっとサッカーを続けてほしい」と言葉を詰まらせた。松田選手の出身校である桐生市相生中学校でサッカーをしているという関口嵐斗くん(14)は、「松田選手は地元のヒーロー的存在。いつかは松田選手みたいになりたい」とその思いを語った。松田選手の「魂が入った熱いプレーが好きだった」という池田優貴さん(20)は、松田選手の死について「ショックだった」と悔しさをにじませた。
参列者によると、祭壇にはスパイクや横断幕が添えられ、棺の中には日本代表のユニフォームが納められていたという。通夜の翌9日には、午前11時30分から同じ斎場で告別式が行われる予定だ。
(三好尚紀)
【関連記事】
松田選手が死去 サッカー元日本代表
松田選手しのび献花台を設置 松本山雅と横浜FM
なでしこが帰国・優勝会見 澤、ラモスのキス発言には「ほっぺなら」
枝野長官、なでしこジャパンに「国民栄誉賞」の検討指示
英代表ルーニー「植毛後」の頭部写真を公開
ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。