甲子園初出場を決めた愛知・至学館高校の校歌が「まるでJ-POPのようだ」と話題

至学館高等学校の公式サイトより

 第93回全国高校野球選手権大会の地方大会で、マリナーズのイチローらを輩出した名門・愛工大名電を破り、初の甲子園出場を決めた愛知県・至学館高校。この高校の校歌が「まるでJ-POPのようだ」とインターネットを中心に話題になっている。

 至学館高校は愛知県名古屋市にある1905年創立の私立高校。2005年に中京女子大学附属高校から現高校名に変わり、共学になった。名称変更前の卒業生には、レスリングの伊調馨(アテネ・北京五輪の金メダリスト)らがいる。

 同校は2011年7月30日に決勝がおこなわれた高校野球・愛知大会を制し、初の甲子園出場を決めた。試合終了後には涙ながらに監督や選手たちが校歌をうたったのだが、その曲調がアップテンポであり、かつ歌詞には校歌定番のフレーズや高校名が出てこず、「まるでJ-POPのようだ」と話題になっている。

 話題の校歌「夢追い人」の歌詞の一部は以下の通り。

一番高い所に登って 一番光る星を掴んだ
一番辛い道を選んで 一番強い心をまとった
海を渡る風が吹いた カシオペアが近くに見えた
夢を追い続けた そしてここまで来た
でもどうしてかな 熱い涙が止まらない
うつむきかけた時 君の顔が見えた
差し出された白い腕が 翼に見えた

 この校歌を聞いた人たちは、「JPOPすぎるw」「普通にいい曲だった」「なんでドラム入ってんだよw」「この感じ・・・昔のロボットアニメか・・・!」などと、インターネット上で驚きの感想を書き込んでいる。

 至学館高校はこれまでにも数々の話題を提供してきた。6年前までの女子高だったときには、制服が人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」のような水色と白でデザインされていたことから、「まるでアニメに登場する学校の制服だ」などと騒がれたこともあった。また、系列の中京女子大学(現在は至学館大学)では、硬式野球部が設立され、女子だけのチームとして初めて大学野球リーグに参戦したり、「中京”女子”大学」という大学名のまま男子生徒の入学を認めたりと、その取り組みはたびたびテレビなどで報じられた。こうしたユニークな校風からか、地元・愛知県では中京女子の学生や学校自体が「中女(ちゅうじょ)」の愛称で呼ばれ、親しまれてもきた。

 今年2月に昨夏のエースが交通事故で亡くなるという悲しみを乗り越え、創部6年目にして初の甲子園出場となった至学館高校。ぜひ勝ち進んで、この校歌を全国に向けて響かせて欲しい。

(丹羽一臣)

◇関連サイト
・至学館高等学校 – 公式サイト
http://www.shigakukan-h.ed.jp/

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