韓国版コミケ『コミックワールド』が大盛況 でも主流は日本のマンガ?

韓国版コミケ『コミックワールド』が大盛況 でも主流は日本のマンガ?

漫画や小説などさまざまな同人作品が集まる日本最大の同人誌即売会『コミックマーケット』(コミケ)。毎回50万人以上の来場数を誇る人気のイベントだが、お隣の韓国ではS.E.TECHNOが主催する同人誌即売会『コミックワールド』が開催され、多くの漫画・アニメファン、コスプレイヤーたちが集まっているようだ。同イベントで実際に作品を出品しているという韓国人女性ガーリー(ペンネーム)さんに、コミックワールドの様子について話を聞いてみた。

ソウルと釜山で隔月開催

韓国で初めて『コミックワールド』が開かれたのは1995年。現在はソウルと釜山で2か月に1回のペースで開催され、5月の時点で『ソウルコミックワールド』は第102回、『釜山コミックワールド』は第68回を迎えている。売られているのは日本と同じように同人漫画やグッズなど。だが、どちらかというと、本よりもグッズの方がメインで売られているそうだ。

コスプレは日本の流行を

会場にはイベントを盛り上げるコスプレイヤーたちが大勢集まり、撮影会が行なわれる。人気のコスプレは『初音ミク』や漫画『銀魂』『ブリーチ』のキャラクターなど。韓国には“マンファ(MANHWA)”という独自の漫画文化を持っているが、やはり日本の漫画キャラクターの方が人気を集めているという。そのため日本の流行にはとても敏感で、日本の最新情報をコミュニティーサイトやブログを通じて共有しあい、それを真似することも多いそうだ。

漫画は子どもの読みもの?

韓国で10年以上の歴史を持つ『コミックワールド』だが、韓国社会での認知度は低く、メディアがイベントについて取り上げることもほとんどない。また、参加する年齢層は小学生から20歳ぐらいまでが中心で、日本と比べると年齢層は低め。これは韓国内で「漫画は子どもが読むもの」というイメージが強いことが原因のようで、20歳を過ぎると周囲の視線を気にしてなんとなく止めてしまう人が多いのだという。韓国は想像以上に保守的なのだ。

韓国のインターネット上にはコスプレ販売サイトが多数存在し、日本の同人誌を韓国語に翻訳するブログなども人気を集めている。イベント自体の規模は日本より小さいが、同人誌やコスプレを楽しむ人たちは一定数いるようだ。次の『ソウルコミックワールド』は7月23日から24日にソウル貿易展示場(SETEC)で開催される予定なので、韓国を訪れる機会がある人は遊びに行ってみてはいかがだろう。

参考サイト:
コミックワールド公式サイト(韓国)
http://www.comicw.co.kr/service/main.html
コスプレショップ
http://www.hellowshop.com/

※写真はガーリーさんの作品

※この記事はガジェ通ゴールドラッシュの「朴美奈」が執筆しました。

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