マンガ『サラリーマン金太郎』に学ぶ、組織の中で働くからこそ覚えておきたい言葉――大事なことは全部マンガが教えてくれた
©本宮ひろ志/集英社
「マンガ」のあるシーン・ある言葉に、ハッと気づきを与えられたこと、勇気づけられたこと、ありますか?
普通に仕事をしているだけではなかなか気づくことのできなかった考え方など、「マンガから学べた!」ってこと、あると思います。そんな仕事に人生にジンジン効いてくるマンガの1フレーズを、筆者の独断と偏見で選定、解説までしてしまうこのコーナー。
今回は、暴走族出身の金太郎が数多くの人に支えられてビジネスの道を突き進むマンガ『サラリーマン金太郎』(©本宮ひろ志/集英社)より、組織の中で働くからこそ覚えておきたい言葉をご紹介します。
自分は会社の一部品に過ぎないと考えていませんか?
大きな組織に所属していると、目の前には常に仕事が存在し、日々その仕事をこなしていくことになります。そんな日常に慣れ、今自分がやっていることが会社全体においてどんな役割かということも考えなくなり、ただただ目の前の仕事をこなしていく、そんな風になってしまっていませんか?
そんな、組織の中で働くからこそ覚えておきたい1フレーズがこちら!
サラリーマンて部品人間になりやすいじゃないですか…
会社のシステムがそうなってるんだけど…でもね、一サラリーマンの立場でも会社の全体を把握しておくべきですよ。会社の一部の分品でもいいんだけど、全体を知っていればね。自分が何のための部品かはっきり分かるし、やる仕事にも力が入ると思うんですよ。
©本宮ひろ志/集英社
ヤマト建設で働くサラリーマンの金太郎は、彼を陥れようとした上司を殴ってしまい、子会社であるYMTランドに出向を命じられます。しかし出向先のYMTランドは、その社長曰く「あっちこっちの支社から集められたゴミが9人」いるような会社。不良債権を抱え、いつ本社から切り捨てられてもおかしくない状況の中、皆ろくに仕事をせず、5時ジャストに会社を退社。しかし会社で机に座っているだけだと家族にバレるのが恥ずかしいから、今まで通り遅く帰ってカッコつけるために、家に帰らずにどこかで時間をつぶしているような有様でした。
そんななか金太郎は、YMTの過去の業績を含めた実態の調査を始めます。さらに今後YMTランドをどう持っていくかを考えるために、本社で働く石川を呼び、ヤマト本社の全容について尋ねるのでした。
突然呼び出された石川は、お前の狙いは一体何だ?と金太郎に尋ねます。その時の金太郎の返答が上記の言葉です。
全体を把握する事は、自分の仕事に自信を持たせるか。確かにお前の言う通りだ
©本宮ひろ志/集英社
金太郎の返答に納得した石川は本社のデータにアクセスし、必要な情報を金太郎に渡します。それを受け取った金太郎はさらにこう言いました。
それだけじゃないよ、石川さん。サラリーマンに出世という現実の状況があるなら、会社の全体を把握してるという事は、出世するための基本条件ですよ。俺、社長になります
©本宮ひろ志/集英社
全体の中の役割を認識すれば動きの質が変わってくる
組織の中で働くという事は、自分に役割が与えられるという事です。しかし、なぜその役割が必要なのか、組織全体の中でその役割がどんな意味を持つのか、それを把握した上で仕事に取り組むか、それとも何も考えず目の前の仕事をただこなしていくかでは質が大きく変わってきます。
会社全体における自分の役割を認識できれば、自分の存在価値を自分で認められるようになり、仕事に身が入ります。また、その役割を全うするために会社に求められている以上のことを主体的に動くようになり、会社の期待値に120%で応えられるようになります。そうすればますます組織における自分の存在価値が高まっていく。そんな好循環が生まれるのです。
日々の業務をこなすうちに、何も考えずにただ目の前の仕事をこなすだけになってしまう。そうならないように、自社や競合の決算状況等に目を通しながら、常に会社が進もうとしている方向を把握し、自分に何ができるのかを考え、行動するようにしましょう。
そう意識して行動し始めれば、会社からの評価が高まるだけはなく、何よりもっと自分の仕事が楽しくなるはずです。
>>『大事なことは全部マンガが教えてくれた』シリーズ
監修:リクナビネクストジャーナル編集部
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