カンニング竹山が名演 高齢者の詐欺被害防止キャンペーン動画で思わず田舎の親に電話したくなる

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2014年の振り込め詐欺を始めとした特殊詐欺によるトラブルや被害は、認知件数が1万3392件、被害総額が約565.5億円にのぼりました(出典:警察庁広報資料『平成26年の特殊詐欺認知・検挙状況等について』)。各所で注意喚起が行われているにも関わらず、その被害件数は年々増加する一方です。

そんな特殊詐欺などによる高齢者の被害を未然に防ぐため、12月3日より、消費者庁・警察庁・金融庁及び内閣府が連携した『“高齢者詐欺被害の未然防止”啓発キャンペーン』がスタート。お笑い芸人のカンニング竹山さんを起用し、離れて暮らす高齢の親を持つ人なら思わずハッとしてしまう、ドラマ仕立てのウェブ動画が公開されました。

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動画の中で竹山さんが演じるのは、詐欺の被害に遭ってしまった田舎に住む母親の息子。

騙されてお金を渡してしまった母親の話を電話で聞き、「何やってんのよ……前にも言ったじゃん。気を付けてねって。金渡す? 普通……」と、思わず強い口調で詐欺グループへの怒りを母親にぶつけてしまいます。

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申し訳なさそうに黙り込む母親の背中に、こちらまでツラい気持ちが込み上げてきます。

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それでも後悔やバツの悪さを抑えきれずに、「どう考えたってさぁ、俺がそんな大金頼むわけないじゃない。俺にさぁ、一本電話かけてよ! 確認してよ! もう……」と、責め立てる竹山さん。

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すると母親は、息子と二人で撮った写真を見つめながら、声を絞り出すようにつぶやきます。

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「歳、取ったんかねぇ。あんたが……助かればと思うたんよ」

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「俺が……俺がもっと、連絡とってれば……」という竹山さんと同様に、離れて暮らす親になかなか連絡してあげられず、思わず反省してしまう人も多いのではないでしょうか。

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「オレオレ詐欺を防ぐのは、オレだ」「毎日話せば、詐欺は防げる」というメッセージがズシンと伝わるこの動画は、日本アカデミー賞優秀監督賞受賞作『眉山 びざん』『ゼロの焦点』をはじめ、『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』『のぼうの城」など、数々の話題作を手掛けた犬童一心監督の演出によるもの。さらに、人気上昇中のアーティスト、吉田山田が書き下ろし楽曲『母のうた』を提供しています。

この動画を見て、今すぐ、そしてなるべく頻繁に、離れて暮らす親に連絡をとってみようと思う人も多いはずです。

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普段からキレ芸を得意とする竹山さんですが、詐欺グループへの怒りを母親にぶつけてしまうやるせなさを見事に体現した、犬童監督も大絶賛の演技にも注目です。

高齢者詐欺被害の未然防止WEB動画 『毎日話せば詐欺は防げる』篇(YouTube)
https://youtu.be/qOixdPrsql8

政府広報オンライン特集ページ“高齢者詐欺”:
http://www.gov-online.go.jp/tokusyu/korei_syohisya/

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よしだたつき

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PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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