マンガ『働きマン』に学ぶ、「なぜ自分だけこんなに」と思ってしまいそうなときに思い出したい言葉――大事なことは全部マンガが教えてくれた

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©安野モヨコ/ コルク

突然ですが、「マンガ」のあるシーン・ある言葉に、ハッと気づきを与えられたこと、勇気づけられたこと、ありますか?

普通に仕事をしているだけではなかなか気づくことのできなかった考え方など、「マンガから学べた!」ってこと、あると思います。そんな仕事に人生にジンジン効いてくるマンガの1フレーズを、筆者の独断と偏見で選定、解説までしてしまうこのコーナー

今回は、働く人々のリアルな姿を切り取ったマンガ『働きマン』(©安野モヨコ / 講談社)より、「なぜ自分だけこんなに」と思ってしまいそうなときに思い出したい言葉をご紹介します。

すべてがうまくいかず、投げ出したくなった時はありますか?

仕事をしていると、不思議と悪いことが重なってしまうなんていう時があります。自分ではどうしようもない不測の事態が起きたり、普段起きないようなことが「なぜ今!?」というタイミングで起こったり。本人としては、すごく努力をしているつもりなのに、何もかもうまくいかず、暗闇の中で一人でもがいているような気分になって、すべてを投げ出したくなったことはありますか?

そんな、「なぜ自分だけこんなに」と思ってしまいそうなときに思い出したい1フレーズがこちら!

“みんな同じように苦しんだり悩んだりしながら、打破してきてるんだ
暗闇の中で一人いるように感じてたけど違う
沢山の先人達も同じような時があって、それぞれ越えてきてるんだ”

©安野モヨコ/ コルク

週刊誌「JIDAI」で女性記者として働く主人公の松方は、とことん仕事に没頭するタイプの人間。仕事を最優先に努力を重ねてきた結果、ついに増刊号の責任編集を任されることに。通常の仕事も同時進行で行う中での責任編集で、これまで以上に忙しい日々を送ることになります。

増刊号で取り上げるテーマは以前やった「7人の侍」という各業界で活躍する人にフォーカスをあてた記事の拡大版、「50人の侍」。やりたかった企画、初めての責任編集、その両方の要素が重なって、本当はすべての人に自分が取材しに行きたい思いに駆られるものの、現実的には数人の記者と振り分けることにしました。

しかし、あまりの忙しさに身体が悲鳴を上げ、38℃の熱を出してしまいます。それでも無理矢理出社し仕事をしようとした松方に、仕事を依頼した記者が入院してしまったという知らせが。頼りにしていた記者を失い、途方に暮れる松方。皆が忙しいため代わりが見つからず、他の記者に一部助けてもらいつつも、結局自分で巻き取ることに。

そんな中、取材先から会社に戻った松方にさらなる悪夢が訪れる。取材をお願いしていた別の記者が、仕事を一部残した状態で蒸発してしまったのです。風邪で頭がボーっとするなかで、何とか方法を考える松方。しかし次々と降りかかる困難に、自分も逃げてみようかな、倒れてみるのもいいかもしれない、といった思考が頭をよぎります。

「もう全部ダメだ」「もう疲れた」という思いと、「でもこれを投げ出すわけにはいかない」という思いがせめぎ合う中で、ふと取材原稿を目にすると、そこには「50人の侍」が同じように苦しんでいた姿が描かれていました。

先が見えずに焦っていた。20代で会社を立ち上げるも社員がついてきてくれなかった。今活躍している人たちにも、そんな風に思い悩んで、苦しんでいた時期があることを知った松方が辿り着いたのが、上記の言葉です。

今自分がぶち当たっている壁を乗り越えた先人たちがいる

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仕事で苦しんだり、壁にぶち当たったと感じたりしているときというのは、「自分にだけ」与えられた試練のようで、まさに松方のように、暗闇の中に一人放り込まれたような気持ちになりがち。特に責任感が強く、「自分でなんとかしなくちゃ!」と考える人ほど、その傾向が強いように思います。

上司や活躍している先輩に相談して「俺にもそんな時期あったなー」とか「その壁を乗り越えられれば一人前だ」なんて言われても、どこか他人事のように言われているように感じてしまい、ますます孤独感を覚える。そんなこともあるのではないでしょうか。

しかし、実際に上司や活躍している先輩というのは、同じように苦しみ、悩んだ時期があったのです。そしてそれを乗り越えたからこそ、今の地位や活躍があるのです。

「もう無理だ」なんていう風に思ったとき、同じように苦しんで、実際にそれを乗り越え、活躍している人の存在がいることを知ると、心強く思うもの。

強烈な試練を前に、たった一人で戦いを挑んでいるような気持ちになったとき、この言葉を思い出してみてください。

>>『大事なことは全部マンガが教えてくれた』シリーズ

監修:リクナビネクストジャーナル編集部

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