知らないと損する「Facebookページのウォール投稿・運用ノウハウ」7選!これでインプレッションを最大化!
皆さん、Facebookページを作ったものの 「ウォールにどんな投稿をしたらいいのか?」「Facebookページをどのように運用したらいいのか?」と困っていませんか?実は、Facebookページの運用では、成果が出やすいウォール投稿方法というのがあります。GaiaXソーシャルメディア ラボのウォールでは、投稿ごとの表示回数(以下、インプレッション数)を比較すると最大で「4倍」の違いもありました!
今回は、ウォールへの投稿内容のインプレッション数を最大化させるための7個のティップスと、押さえておくべき「Facebookの仕様」をご紹介します。『集客』でも『認知獲得』でも『成約』でも、全ての成果は露出を獲得する事から始まります。まずは『インプレッション数を最大化』し、成果の上がるFacebookページ運営をしていきましょう!
※インプレッション数は、Facebookページ運用のKPI(Key Performance Indicator/業績評価の指標)のひとつとしてとても重要ですよね!
目次
1.「ハイライト」と「最新情報」の存在
2.インプレッションに4倍の開きが出る理由とは?
3.Edge Rank(エッジランク)の仕組み
4.エッジランクで意識すべき要素と、対応方針
5.インプレッションを最大化する7個のウォール投稿ノウハウ
最初に補足しますが、Facebookページの運営で最も大事なのはファンとの関係構築です。今回のティップスは、あくまでそういったベースがあった上での+αの取り組みとして行って下さい。まずは、押さえておくべき「Facebookの仕様」についてのご説明です!
1.「ハイライト」と「最新情報」の存在
皆さんもご存じのように、ニュースフィードには「ハイライト」と「最新情報」の2種類があります。
「ハイライト」に表示されるもの
「ハイライト」では、その表示内容が個人ごとに最適化されています。1つ1つの投稿に対して、Facebook独自のアルゴリズム(エッジランク)で優劣を付けて、自分にとって価値ある情報を優先的に表示してくれます。そのアルゴリズムは、「友達との交友関係」や、その投稿自体が「周囲の人の注目を集めているか?」といった点を見ているのですが、詳細は後述します。
「最新情報」に表示されるもの
一方「最新情報」では、友達の投稿やアクティビティや、自分がファンになっているFacebookページの投稿が、「時系列」で表示されます。
デフォルト表示は「ハイライト」
ここで重要なのは、ユーザーのニュースフィードはデフォルトで「ハイライト」になっている、ということです。いくら頑張ってFacebookページのウォールにポストしても、「ハイライト」に表示されなければ(つまり、Facebookに価値ある投稿と認めて貰えなければ)、表示さえしてもらえないのです。
2.インプレッションに4倍の開きが出る理由とは?
冒頭で、インプレッションに4倍の開きがあるとお話ししました。そのデータと、開きが出た理由をご紹介します。
【公開】ラボのインサイト画面で見る投稿ごとの表示回数
これは、当ラボのインサイト画面です。過去10個のウォール投稿の「メッセージ(投稿内容)」「投稿日時」「インプレッション数」「反応(率)」を並べています。こちらをご覧頂くと、インプレッションの最大値(10,638回)と最小値(2,612回)の間で約4倍の開きが出ているのが分かります。
表示回数に差が出る要因は「エッジランク」
各投稿をポストした時のファン数は大体同じです。では、同じファン数に対して配信されるのに、なぜ表示回数に差が出るのか?
それは、
a.「エッジランク」 (エッジランクの詳細は後述します。)
b.「いいね!」や「コメント」された回数が少ない
(=友達のニュースフィードに伝播した回数が少ない)」
という2つの理由があります。この2つの内でも、より大きな要因はa.「エッジランク」です。
なぜ、a.「エッジランク」のほうが大きな要因とわかるか?
理由は明確、「いいね!」や「コメント」が少なくてもインプレッション数が多い投稿があるから。例えば、こちらの投稿比較をご覧下さい。
こちらは、反応数(「いいね!」か「コメント」がされた数)が同じにも関わらず、表示回数に4,000回の開きがあります。
次に、こちらをご覧下さい。
表示回数がほとんど同じにも関わらず、反応数に差が出ています。「いいね!」や「コメント」によるシェアが表示回数に大きく影響を与えているのであれば、反応数が多ければ表示回数も多くなるはずですが、そうはなっていません。以上2点の投稿比較をご覧頂くと、a.「エッジランク」のほうがインプレッション(表示回数)に大きく影響を与えている事がご理解頂けると思います。
※ちなみに、2つの比較の各投稿時のファン数は大体同じくらいでした。
それでは、どうすれば「エッジランク」を高めて、「ハイライト」に多く表示されるようになるか?その方法を知るために、エッジランクの仕組みをご紹介します。
3.Edge Rank(エッジランク)の仕組み
エッジランクは、以下の3要素で構成されています。
1.affinity score(親密度)
:コンテンツ投稿者と閲覧者の親密度がスコア化されます。普段、どれだけその人とコミュニケーションを取っているか、というのが見られます。
2.weight(重み)
:投稿内容に対して、コメント・いいね!・タグ付けなどアクションされた数がスコア化されます。また、アクションによっても重み付けは変わり、「いいね!」よりもコメントのほうがスコアが高くなっています。
3.time(経過時間)
:投稿内容に対して、コメント・いいね!・タグ付けなどのアクションがされてからの経過時間がスコア化されます。新しいほうがスコアが高くなっています。
これらの要素を掛けてスコアを算出し、エッジランクを決めています。エッジランクはどのように攻略すれば良いのでしょうか?次に、その対応策をご説明します。
4.エッジランクで意識すべき要素と対応方針
これは、ガイアックスで運用コンサルティング(運用代行等をご支援する企業様向けに無料で実施)の際に使っている資料の一部です。運用で意識すべき、「エッジランクの要素」と「対応方針」をまとめています。
この資料にあるように、最も意識すべきは「2.Weight(重み)」に対する対策です。そして次に、「1.affinity score(親密度)」、「3.Time(経過時間)」と続きます。
それぞれで取るべき対応方針
要素ごとに対応方針とその解説をします。
「2.Weight(重み)」
このスコアを上げるためには、ウォールへの投稿方法、投稿内容を工夫して、反応を貰いやすくする必要があります。具体的な対策は、この次の「5.インプレッションを最大化する7個のウォール投稿ノウハウ」でご説明しています。
「1.affinity score(親密度)」
このスコアを上げるためには、反応をくれた人に対してレスを返し、コミュニケーション量を増やしていく必要があります。必ず、「いいね!」か「コメント」を返しましょう。そうすると、そのユーザーの「お知らせ」に通知が飛び、一定割合の人が再来訪してくれます。そして、再コメントなどスコア向上につながるアクションをしてくれます。反応を返すタイミングは、早ければ早いほど良い(=再来訪につながりやすい)ので、出来れば即レスしたいところです。
※ちなみに、「お知らせ」通知はホームのこの部分です。
「3.Time(経過時間)」
前回の反応からの経過時間は、運営者側ではどうしようもできないので、あまり意識する必要はありません。基本的に運に任せましょう。ただし、ウォールに投稿する時間帯を工夫する事により、レスが貰いやすくなり、結果として経過時間の短縮につながります。具体的な時間は、この次の「5.インプレッションを最大化する7個のウォール投稿ノウハウ」でご説明しています。
以上、ウォール運用で表示回数を最大化するための考え方や事前知識についてご説明しました。次に、具体的なウォール投稿のティップスのご紹介をします。
5.インプレッションを最大化する7個のウォール投稿ノウハウ
最後に、エッジランクを高めてインプレッションを最大化する、ウォール投稿ノウハウをご紹介します。米buddymedia社のホワイトペーパーをベースに、普段の運用などで気付いた事を補足して、ノウハウ7選としてまとめました。
▼7個のウォール投稿ノウハウ
1.文章は短くする。
2.短縮URLを使わない。
3.就業時間外に投稿する。
4.大事な投稿は木曜日にポストする。
5.ファンに素直にお願いする。
6.質問を投稿する。
7.写真・画像を投稿する。
※buddymedia社のレポートは無料でダウンロードできます。完全版はこちらからご覧下さい。
Strategies for Effective Facebook Wall Posts: A Statistical ReviewFacebook’s EdgeRank:How to Make Sure You’re in the News Feed
1.文章は短くする。
ウォールに投稿する文章は短くしましょう。長いと効果が下がります。ファンに知って貰いたい事は山ほどあると思います。ですが、文章量を多くした結果、見られないのでは元も子もありません。パッと見て、ストレスなく認識出来る文字量が良いです。
短い文章の効果は27%増し!
buddymedia社の調査レポート(以下、レポート)によると、80文字以下の投稿はエンゲージメント率が27%高いという結果が出ています。これは、日本語の文字量に換算すると、だいたい全角40文字です。なるべく、40文字以内での投稿を目安にすると良いでしょう。
2.短縮URLを使わない。
URLを投稿する際は、独自URLで投稿しましょう。短縮URLだと効果が下がります。短縮URLを使って効果測定をする事も重要です。ただ、効果測定をする事によって、肝心の誘導数が減ってしまっては本末転倒です。効果測定はほどほど(5回に1回程度)にして、あとは独自URLをポストしましょう。
独自URLの効果は3倍!
レポートによると、短縮URLよりも独自URLのほうが3倍のエンゲージメント率を出している、とのことです。
3.就業時間外に投稿する。
ファンが見ている時間、聞いてくれる時間を見計らって投稿しましょう。レポートでは、ウォール投稿の時間帯別エンゲージメント率を出しています。その結果として、10時~16時以外の時間帯での投稿のほうが、平均約20%もエンゲージメント率が高い、ということが分かりました。
▼ウォール投稿の時間帯別エンゲージメント率
なぜ、就業時間外を狙うのか?
その方が、「ファンがFacebookを見ている」というのもありますが、他にも、「全体の60%の投稿が10時~16時に投稿される」ので他の投稿に埋もれないようにする、という理由もあります。
4.大事な投稿は木曜日にポストする。
これは絶対ファンに見て欲しい!。そういった情報は、出来るだけ木曜日に投稿しましょう。商品リリースなどは、発売日・発表日ありきになってしまいますが、もし可能であればそのプランニング段階で、この「木曜日」というタイミングを意識できていると良いです。
レポートでは、他の曜日に比べて木・金曜日のエンゲージメント率が18%高い、という結果が出ています。業種によっても効果が高い曜日は変わってきますが、一般論として「木曜日」か「金曜日」が良い、という事を知っておいて頂ければと思います。完全版レポートでは、下記の10業種ごとに効果が高い曜日をまとめてくれています。
エンターテインメント/メディア/小売/自動車/金融/ファッション/飲食/健康・美容/スポーツ産業/旅行・サービス業
5:ファンに素直にお願いする。
「いいね!」を押して欲しければ、「いいね!を押して下さい!」とお願いしましょう。「コメント」を投稿して欲しい時は、「コメントをお願いします!」とお願いしましょう。それ以外の「写真投稿」、その他のアクションを期待する時も同様です。レポートでは、「Like!」と「comment」をどんなキーワードでお願いすれば良いか、調査をしてくれています。英語の調査結果なので、そのまま日本語には当てはめる事はできませんが、「いいね!」なら、『いいね!して』『参加して』、「コメント」なら『コメントして』『投稿して』『教えて』当たりが良さそうです。
▼英語の場合のお願い時推奨キーワード
・いいね!
1.LIKE
2.TAKE
3.SUBMIT
4.WATCH
5.POST
・コメント
1.POST
2.COMMENT
3.TELL US
4.CHECK
5.LIKE
6:質問を投稿する。
質問を投稿しましょう。しかも、質問は「文頭」でも「文中」でも無く「文末」に入れることが重要です。例えば、『コカ・コーラ パーク ファンページ』のこちらの投稿を見比べて下さい。
▼文末に質問
ファンに求めるアクション:キャンペーンで当たるグラスの内、好きな色を答える。いいね!数 :52人コメント数 :13件
▼質問なし
ファンに求めるアクション:石川遼さん出演のCMに対する感想を答える。いいね!数 :33人コメント数 :0件
どちらとも、ファンに対してフィードバックを求めている点で同類の投稿だと思いますが、ファンの反応にこれだけの違いが出ています。海外だと「Oreo」が上手く質問を使った投稿をしています。こちらも参考までにご覧下さい。
Oreo Facebookページ
レポートによると、「質問」のエンゲージメント率は、他の投稿に比べて15%も高い、という定量的データが出ています。なぜ、質問を投稿するとファンの反応が良いのでしょうか? 「(うんちく披露や自慢につながる質問をする事で、)ファンの自己顕示欲をくすぐれる」「投稿するきっかけを与えられる」「人間の脳が『質問されたら答えを考える』と癖付けされている」などの理由が考えられます。また、いくら自分が好きなブランドや企業のFacebookページであっても、投稿に対してコメントを付けるのは勇気が入りますよね?空気を読む日本人はアメリカ人以上にその傾向が強いのではないでしょうか。特に、ファンが多いFacebookページであればあるほどに。質問されたのであれば、それに回答する事は普通の行為なので、上手くこの障壁を取り除いてくれます。
7:写真・画像を投稿する。
写真か画像付きの投稿をしましょう。写真を投稿する事により、「ニュースフィードの占有面積」を増やせます。それに、テキストだけの投稿より目を引きますよね?レポートによると、Facebookは「テキストなどの投稿よりも、写真投稿により大きな価値を置いている」とのことです。どんな写真でも大丈夫です。臆せず何でも投稿してしまいましょう。
例えば、自分の会社が雑誌に載ったとき。
『株式会社ゼロスタートコミュニケーションズ』さんがやってらっしゃるように、写真を撮って投稿してみると良いと思います。
雑誌のAmazonページのURLを貼るだけよりも効果が良くなると思います。ゼロスタさんのウォール投稿はとても勉強になります。良かったらご覧になって見て下さい!
株式会社ゼロスタートコミュニケーションズのFacebookページ
また、先日追加された「Facebookクエスチョン」もとても効果的です。Socia Media 360.jpの記事に、その効果が書かれていますので、参照頂ければと思います。あるクエスチョンでは、7200票を超える投票と120を超えるコメントがあったようです!
【レポート】実装されたばかりのFacebookクエスチョンを試してみました。|Social Media 360.jp
http://blog.livedoor.jp/gx_socialmedia_lab/
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※画像は『Facebook』から引用されています。
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