突然の雨漏り! 賃貸で雨漏りしたら、どうすればいいの?
今年の天気を振り返ってみると、さまざまな気象条件が重なり、台風や洪水の被害が大きかったことが記憶に残る。たとえば賃貸物件に住んでいる場合、もし雨漏りしてしまったらどうすればいいのか? と焦ってしまう方も多いのではないだろうか。そこで今回は、マンション・不動産の仲介を行う大京穴吹不動産に対処法を伺った。――マンションなどの賃貸物件で、豪雨や台風で雨漏りの可能性がある場所はどこでしょうか
「マンションの場合、天井、窓枠などが雨漏りの可能性がありますね。それ以外にも、エアコンのスリーブ(配管を通す穴)などからも雨漏りする可能性が考えられます」
――マンションで雨漏りが起きた場合、まずはどこに連絡すればいいのですか?
「まず最初に賃貸管理会社に連絡していただきたいと思います。もし対応時間外であれば、24時間修繕サービスなどのサービスに加入している方は、そちらに連絡されるのがよいと思います」
――マンションで雨漏りしてしまった場合、応急処置として、どのようなことを行うべきでしょう?
「初期対応としては、タオルで拭く、新聞紙を詰めるなどです。雨漏りを放置したまま対応していない場合、“善管注意義務”違反に問われる可能性がありますのでご注意ください」
善管注意義務とは… 国土交通省で公表されている「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」で、“賃借人として社会通念上要求される程度の注意を払って賃貸物を使用する義務”と表記されている。“物件や設備が壊れたりして修繕が必要となった場合は、(中略)賃貸人に通知する必要がある”とされており、雨漏りを放置しておくとこの義務に違反しているとみなされることもあるようだ。
――雨漏りによって家電が壊れる、絵画が濡れてしまった…などの実被害が起きた場合、被害は回復してもらえるのだろうか?
「原則として自然災害の場合、貸主の責任ではないので賃下げなどの対応はできません。同じ理由で、被害回復についても貸主責任ではなくご自身の損害保険等の対応になります」
――そういうときのために、損害保険には加入しておくべきですね。では、豪雨や台風が予想されるとき、マンションに住んでいる場合はどのような予防策を講じるべきでしょうか?
「一戸建ての場合は雨戸を閉めるなどの対策が取れますが、賃貸マンションでは雨戸がないことがほとんどです。そのため対策も難しいのですが、突風で何かが飛んで窓が割れた場合の被害を抑えるため、カーテンを閉める、万一の場合に備え備蓄する、などが考えられます」
突然の豪雨や台風では、連絡や応急処置など、初期対応をしっかり行うことが大事なようだ。今後もいつどこで起こるか分からない被害、焦ることなく対応したい。●取材協力
大京穴吹不動産
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/11/09/98911/
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