「原発の映像を公開した私を菅政権は逮捕しようとした」 青山繁晴氏

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青山繁晴氏

 福島第1原発の構内に入り、現場の惨状を撮影した青山繁晴氏は、2011年6月3日のニコニコ生放送「緊急特番 これが福島原発の現場だ!」で、映像を見ながら状況を解説した。その中で青山氏は、「菅政権は僕を逮捕しようとした」と語った。

 事故の問題解決に向けた「工程表」を発表しながら、作業がなかなか進まない福島第1原発。4月22日に青山氏が撮影した内部の映像を見ると、汚染水を処理するホースがとても細いことに気づく。原発内に溜まった汚染水は、このホースを使って集中廃棄物処理施設に送られる。

「これは莫大な汚染水処理の最初だから、重要な場所なんですよ。なんでこんなに細いホースしか敷設できないのか。それはホースの周りに水素爆発で飛び散った瓦礫がたくさんあるからです」

この瓦礫は高い放射線を放っており、物によっては、その線量が1シーベルト(1000ミリシーべルト)にもなるという。しかし、この瓦礫の処理を怠っているために、大きなホースを敷設する作業ができない。瓦礫を処理するためには、立抗を掘って、そこに落としていくしかないが、

「原発の構内とはいえども福島県内だから、佐藤雄平知事と官邸がちゃんと話し合って、許可を貰わなくてはならない。しかし、それを官邸は未だにやらないまま、さぼったままなんですよ。あの瓦礫が残っている限りは、皆がどれだけ頑張っても本当の作業ってなかなかできないから、汚染水の処理もなかなか進まない」

という。なぜ、官邸はそうしないのか。青山氏が官邸に問い合わせたところ、「知事もなかなか厳しい姿勢だし、交渉するのも大変だから、まずやらなきゃいけないことを」という回答だったそうだ。これに対して、氏が「現場に行かないから分からないんだ」と何度も追及したところ、

「菅政権は僕を逮捕しようとしたんですよ。政権側から青山繁晴を逮捕しろ、あるいはしてくれと言われた捜査当局の側から電話があって、『政権はあなたを逮捕しようとしてますよ』と言われた」

という。違法性がないために、実際に逮捕されることはなかった青山氏だが、

「現場に行くべき人間が行ってなくて、そして(私が)現場に入ってその映像を流したら、その後にできるだけ放送させないように逮捕までやろうとしたのが、菅政権の事実ですよ」

と憤りを隠せぬ様子だった。

(野吟りん)

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]青山氏の「菅政権が逮捕しようとした」発言から視聴
http://live.nicovideo.jp/gate/lv51905153?ref=news#38:40

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