『Gmail』の新機能『子ラベル』と『スーパースター』を使ってみた
6月1日(日本時間)、『Gmail』に2種類の新しい機能が追加されました。ひとつめは、『ラベル』に『子ラベル』を作成できる『ラベル』階層化機能(Nested Labels)。もうひとつは、これまで1種類だった『スター』が12種類に増えて、さらにメールを分類しやすくする『スーパースター』(Superstars)です。大きなバージョンアップではありませんが手軽ですぐに役立ちそうなので、さっそく試してみました。
・『ラベル』階層化機能(Nested Labels)
『Gmail』には、一般的なメーラー(メールソフト)とは違い、フォルダ分け機能がない代わりに『ラベル』を付けてメールを分類します。『ラベル』は、1通のメールに対して複数付けることができ、いずれの『ラベル』からも同じメールを参照可能です。でも、『ラベル』が増えてくると左側メニューの『ラベル』表示が見づらくなるという難点がありました。
『ラベル』階層化機能を使えば、メールを「親ラベル(カテゴリ)>子ラベル(サブカテゴリ)」まで分類可能。『ラベル』メニューをスッキリさせることができます。これまで作成した『ラベル』については、「メニュー上でドラッグ&ドロップで『子ラベル』化する」ことはできませんので、「設定>ラベル」画面上でひとつひとつ編集する必要があります。
・12種類の☆や記号でメールを分類『スーパースター』(Superstars)
『Gmail』上で『ラベル』同様にメールを分類する機能として『スター』があります。これまでは黄色い☆だけでしたが、今回はなんと全12種類の星と記号がラインナップされました。『スーパースター』を利用するにはまず「設定>全般」画面を表示。「スター>初期設定」で、使用する『スター』の数を「1個」から「スター4個」「すべてのスター」のいずれかに変更します。あとは、お好みのスターを「使用中」の項目上にドラッグ&ドロップで追加・変更します。
「使用中」に設定した『スター』は、受信トレイやメール画面上の「☆」マークをクリックして追加・変更できます。複数のスターを使用している場合は、クリックして入れ替えて選択。12種類全部を使っていると『スター』を選択するのが面倒になるので、ドロップダウンボックスが表示されたらいいのにな、と思いました。なにはともあれ、『スーパースター』っていいネーミングですね。
・IMAP利用時のメール管理が便利に
スマートフォンやメーラー上で、『Gmail』のメールをIMAPで読みこむ際のオプション機能もいくつか追加されました。「IMAPのメールを削除するようにマークを付けた場合」に、クライアント側のサーバー更新を待機する「自動消去をオフ」、「最後に表示されたIMAPフォルダからメール削除/消去するようマークを付けた場合」に「ゴミ箱に移動」「今すぐ完全に消去」が選択可能になっています。またフォルダサイズの制限を自由に設定できるメニューも追加されました。
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今回追加された新機能は、『Google』が実験的なサービスを公開する『Google Labs(グーグルラボ)』の“卒業生”。ちなみに、“落第生”となったのは『Gmail』の左メニューに表示される検索ボックス『Google Search box lab』。「メールを見ながらすぐ検索できる」機能として登場しましたが、「上に検索窓があるからいらない」という理由で正式リリースにはいたらなかったようです。
※画像は『Gmail』より引用。
京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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