「ワークライフバランス」という言葉が働くママを追いつめている?
先日、認可保育施設に入園できない、いわゆる「待機児童」が5年ぶりに増加したことが報じられました。なかなか解決を見ない待機児童問題。子を持つ女性が安心して働ける世の中は、いつやってくるのでしょうか。
働くママの不安や悩みは、もちろん保育所問題だけではありません。社内の働くママ(サラリーマンママ=リーママ)が集まってできた「博報堂リーママプロジェクト」が書いた本『リーママたちへ』の中には、こんな一文が。
「『女性活躍』とうたわれ、もっと働け、もっと輝けと応援されるのはいいけれども、正直疲れますよね」
まさしく、これが彼女たちの本音でしょう。仕事、子どもの世話、家事など、働くママの24時間はめまぐるしいもの。ワークライフバランスがうまくできないことを自分のせいと責めたり、仕事も子育ても中途半端な自分を情けなく思ったり。それでも、やっぱり仕事も子育てもあきらめたくないと頑張るママたちは、どのような工夫をし、どんな気持ちで毎日を送っているのか。そのヒントになる言葉が、この本には書かれています。
たとえば、「まずは、ワークライフバランスという言葉の呪縛から逃れてみてください」というアドバイス。仕事も育児も、どちらも成功させるのは至難の業。初めての育児ライフは知らないことだらけだから、コントロールするなんて無理なこと――本書で語られるこうした意見は、日々を忙しく過ごす働くママにとっては、優しい励ましに聞こえるでしょう。
博報堂リーママプロジェクトのメンバーが参加するイベント「ホンネで語るママたちの朝ごはん交流会 at B&B~仕事・子育て・家族」が、 10月8日(木)に開催されます。場所は東京・下北沢の本屋「B&B」で、時間は8時30分から。0~2歳のお子さんがいる育休中のママなら誰でも参加できます。お子さん連れ歓迎で、朝食付きです。職場復帰が不安な人や働くママのリアルな生活が知りたい人は、ぜひ参加してみては?
【関連リンク】
「ホンネで語るママたちの朝ごはん交流会 at B&B〜仕事・子育て・家族」―B&B
http://bookandbeer.com/event/2015100801_bt/
■関連記事
話題のスラング英語参考書『DARK HORIZON』の著者が手にした理想的な暮らし
グローバル化で加速するバイリンガル教育の"落とし穴"とは?
「子どもはまだできないの?」と言われたら…正しい対処法を専門家が伝授
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。