超フレキシブルなディスプレイ!腕に巻きつけられるタイプのスマートウォッチに注目
スマートフォンに続き、スマートウォッチや活動量計ガジェットなど、リストバンド型デバイスも身近な存在になってきた。
・超フレキシブルなディスプレイ
フレキシブルな電子製品を開発するPolyeraでは、10年に渡る研究開発の結果、ついに「Wove Band」の製品化を実現した。
これは、折り曲げ自由自在なタッチスクリーンのデジタルディスプレイを搭載したスマートウォッチデバイス。
腕に巻きつけたり、平らにして使ったり、フレキシブルに利用できるのが大きな特徴で、世界でもいち早く商品化にこぎつけた。
・“TFTs”という特殊なフィルム素材で軽量化
「Wove Band」には、トランジスターの機能を果たすプラスチック製の薄いフィルム(TFTs)でできた、フレキシブルな電子ペーパーが用いられている。
この特殊なTFTsのおかげで、ガラス製のTFTsに比べて、デバイス全体の軽量化、薄型化が実現した。
・さらに省エネまで実現
バイステイブル(双安定性)な電子ペーパーは、静止画像を映し出している間には、エネルギーを消費しない。
この性質ゆえ、他のもっとスクリーンの小さいスマートウォッチと比較しても、エネルギー消費を抑え、大きなスクリーンを実装することが可能になっている。
・2層構造のディスプレイ
ところで、なぜ折り曲げても内部構造が壊れたりしないのだろうか。その秘密は、「Wove Band」のデジタルディスプレイにある。
ディスプレイは、前面側と背面側の2層構造になっており、前面側には普通に画像が映し出される。
背面側ではTFTsを利用して、前面側に映し出されるピクセルのオン、オフの切り替えを制御。
この2層構造のおかげで、折り曲げ可能でフレキシブルなスクリーンでありながら、内部構造に影響を与えずに済むのだという。
画期的なディスプレイは、現在の私たちのガジェットに対する概念を大きく変えてくれそうである。
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