保安院、浜岡原発「自治体の意向」尊重する姿勢示す

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 原子力安全・保安院の西山英彦審議官は2011年4月30日、福島原子力発電所事故対策統合本部の共同記者会見で、東海地震の想定震源域内にある浜岡原子力発電所3号機の再稼働について、地元の自治体の意向を尊重する姿勢を示した。

 東海地震の想定震源域内にある浜岡原子力発電所3号機の再稼働は、原子力安全・保安院による緊急安全対策の確認と通常の定期点検が終われば、地元の自治体の合意が無くても同原発の再稼働の条件は法的に満たされるとされる。

 これに関してニコニコ動画の七尾功記者が「法的に言うと地元の合意がなくても、浜岡原発3号機を再稼働できるという報道があるがどうか」と質問。これに対して、西山審議官は、「地元の自治体の方針によって法的に妨げられることはないが、それは法的な理論だけである」とした上で、

「これまであらゆる原子力関係の施設において、地元の自治体の反対が押し切られて何か起こったことは考えられないので、法的なことを議論する意味はないと思う」

 と地元の自治体の意向を尊重する姿勢を示した。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]七尾記者の浜岡原発に関する質問から視聴
http://live.nicovideo.jp/watch/lv48250308?ref=news#3:44:03

丹羽一臣

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