被災地の学校からの支援要請をマッチング 文部科学省『子どもの学び支援ポータルサイト』
東日本大震災の被災地では、まだ多くの子どもたちが通常の学校生活を送ることができない状況が続いています。学校の復興・再開が遅れると、子どもたちの将来に支障をきたすことになりかねません。そこで、文部科学省は『東日本大震災 子どもの学び支援ポータルサイト』を立ち上げ、被災地の学校からの支援要請と全国からの支援提供のマッチングを行う場を設けています。
『子どもの学び支援ポータルサイト』は、被災地・被災者からの支援要請と支援提案を考えている地方公共団体、教育委員会、学校、企業、NPOを結ぶマッチングサイト。被災地域の学校がどのような支援を必要としているのか、支援を希望する団体が提供できる物資などの提案を掲載しています。
支援の要請・提案情報は、「都道府県別」「支援の内容別」での表示や検索も可能。被災地からは、体育用品、下足箱、防災ヘルメット、パソコンなどの備品のほか、津波による震災で汚れた校舎をきれいにするために高圧洗浄機の提供または貸出の要請もあります。一方、支援提案には多数の大学・教育機関や企業が登録。イスや机、ピアノなどの学校備品や図書、スポーツ用品のほか、教職員や専門スタッフ、大学生ボランティアなどの申し出が行われているようです。
少しでも早く、被災地の学校が授業を再開するために、学校・教育機関のネットワークが有効に活用されるといいですね。マッチングは、基本的には被災地と支援者が直接交渉を行い、文部科学省は必要に応じて調整を行うとのこと。支援提案の登録は、現在のところ個人からの情報登録は受け付けていません。
文部科学省『東日本大震災 子どもの学び支援ポータルサイト』
http://manabishien.mext.go.jp/
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京都在住の編集・ライター。ガジェット通信では、GoogleとSNS、新製品などを担当していましたが、今は「書店・ブックカフェが選ぶ一冊」京都編を取材執筆中。
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