ビジネスのルールとスポーツのルール(西村博之)

ビジネスのルールとスポーツのルール(西村博之)

今回は西村博之さんのブログ『ひろゆき日記@オープンSNS。』からご寄稿いただきました。
※この記事は2015年8月15日に書かれたものです。

ビジネスのルールとスポーツのルール(西村博之)

ビジネスの世界では、バレない限りは多少のルールの逸脱は許容されちゃったりすることが多いです。
例えば、嘘でも褒めまくって商品を売るとか、コピーしたソフトを使ってる会社とか、セクハラ、パワハラとか、サービス残業とかとか。。。

東京五輪・パラリンピックのエンブレムを手掛けた佐野さんがサントリービールの景品のデザインがパクリだったと認めたわけですが、
「スタッフがパクったけど、ぱくったのは、スタッフで僕じゃないから!」ってな主張をしています。
んで、「オリンピックのエンブレムは、スタッフは関わってないから、問題ないよ」ってことですね。

佐野さんの生きているビジネスの世界では、こういう説明で乗り切れたのだと思います。

さてさて、スポーツの世界ではビジネスの世界と違ってルールは物凄く厳格に扱います。
高校野球で、校内で暴力事件があると、甲子園への出場を辞退したりしますよね。
まったく関係ない生徒たちにとっても、「連帯責任」という形で、ルールを守らないメンバーが居たら、全員の責任であると教え込まれるわけです。

先日も、関東学院高等学校の生徒で万引き行為が見つかって、そのうちの2名が野球部だったということで、野球部全体が活動自粛になったりしました。

んで、オリンピックのエンブレムに話を戻しますが、2020年東京オリンピックの大会組織委員会は「(景品のデザイン問題は)他社の案件で組織委とは無関係である。エンブレムについては、問題は全くないとする立場に変わりはない」と言ってますけど、これは、ビジネスの論理でルールを解釈した場合ですよね。

スポーツの論理でルールを解釈した場合は、部下が不正をしたら、連帯責任でアウトですよね。

さてさて、オリンピックを見てる青少年に「不正をやってても、部下のせいにすれば問題ない」ってことを教えちゃうのって良くないと思うのは、おいらだけですかね。。

# 政治の世界も「秘書のせい」て言うと許されちゃう世界ですよね。。。

『MR_DESIGN HP』
http://www.mr-design.jp/

「佐野氏謝罪「スタッフが第三者デザイン写す」 景品問題」 2015年8月15日 『朝日新聞DIGITAL』
http://www.asahi.com/articles/ASH8G7WBRH8GUTQP02S.html

執筆: この記事は西村博之さんのブログ『ひろゆき日記@オープンSNS。』からご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2015年8月15日時点のものです。

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