低レベル放射性廃液1万1,500トンを海洋へ放出 福島第1原発
東京電力は2011年4月4日16時頃の会見で、福島第1原子力発電所に保管されている低レベルの放射性廃液約1万1,500トンを海へ放出する意向を示した。
放出されるのは、同原発の集中廃棄物処理施設内に溜まっている低レベルの放射性廃液約1万トンと5号機・6号機の地下水を集める施設であるサブドレンピット内の低レベル放射性廃液約1,500トン。排水の理由について東京電力は、現在保管されている低レベルの放射性廃液を排出することで、2号機のタービン建屋に存在する高レベルの放射性廃液を安定的に保管するためとした。
記者から放出以外の対応について問われた東京電力の担当者は「(廃液をためる)メガフロートは点検が必要なので福島にいつ到着するか未定」「(別の選択肢である)仮設タンクの準備を進めているが間に合わない」とし、排水への理解を求めた。
【4/4・15:53開始】東京電力本店から『低レベルの滞留水などの海洋放出』に関する記者会見
http://live.nicovideo.jp/watch/lv45498198
(番組はタイムシフト機能でいつでも視聴できる)
(松井尚哉)
【関連記事】
汚染水流出、高分子ポリマーや新聞紙で止水措置―福島第1原発
福島第1原発 施設の一部にひび割れ、高濃度汚染水が海に流出
松本外相、政府と国際原子力機関(IAEA)の避難指示範囲「一致している」
ウェブサイト: http://news.nicovideo.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。