クラプトンも憧れたタルサ・サウンドの創始者、J・J・ケイルの死から2年
7月26日はアメリカのシンガーソングライターJ・J・ケイルの2回目の命日となる。
1938年12月5日、アメリカ・オクラホマ州生まれのJ・J・ケイルは、60年代にロサンゼルスへと移住し、当初はミュージシャンとしてだけでなくスタジオ技術者としてキャリアをスタートさせた。1972年のファースト・アルバム『ナチュラリー』で確立したブルース、ロカビリー、カントリーを融合したサウンドはのちに“タルサ・サウンド”と称され、同アルバム収録曲の「クレイジー・ママ」はBillboard Hot 100で22位を記録、のちにザ・バンドにもカバーされた。
いわゆるロックスターのような派手な暮らしを嫌い、約40年にわたりマイペースな音楽活動を続けてきたケイルだが、エリック・クラプトンが“憧れの人”と何度も公言し「アフター・ミッドナイト」、「コカイン」と彼の名曲をカバーしていることはあまりにも有名。2人は2006年にアルバム『ザ・ロード・トゥ・エスコンディード』を共作し、グラミー賞最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバムも受賞している。
ほかにもジョニー・キャッシュ、レイナード・スキナード、オールマン・ブラザーズ・バンド、ディープ・パープル、サンタナらが彼の楽曲をカバー、今でも多くのミュージシャンからリスペクトされている。
J.J.ケイルは今から2年前の2013年7月26日、心臓発作のため74歳でこの世を去った。
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