食糧の無駄を減らす!食材が余っている人と欲しい人を結ぶプラットフォーム「Feeding Forward」
余剰食料に特化したマッチングプラットフォーム「Feeding Forward」
米国では、1年間に生産量全体のおよそ30%にあたる1330億ポンドの食料が廃棄されている。一方で、4530万人もの人々が貧困に陥り、その多くが、食料を必要としている。
・余剰食料に特化したマッチングプラットフォーム
「Feeding Forward」は、まだ安全に食べられる余剰食料を譲りたい人と、これを必要とする人々とを効率的にマッチングさせるためのプラットフォームだ。
ウェブサイトとモバイルアプリで実装され、現在、米サンフランシスコ・ベイエリアで展開。これまでに、およそ70万ポンドの余剰食料が、このプラットフォームを通じて、有効に活用されている。
具体的な流れとしては、まず、商店やカフェ、レストランなど、余剰食料を譲りたい事業者が、住所などの連絡先とともに、食料の種類、量、譲り渡しの希望日時などを登録。
このデータは、Food Fowardのバーチャルな“寄付マーケット”で公開されると同時に、データ登録した事業者の近隣で活動する非営利団体やチャリティーに通知される。
非営利団体やチャリティーは、“寄付マーケット”から譲り受けたい食料を選び、その意思を事業者側に申し出、余剰食材の譲り渡しについて両者が合意したら、取引成立。
食材は、非営利団体やチャリティーが自ら引き取りに行くか、Food Forwardのボランティアを通じて配送される仕組みとなっている。
・テクノロジーを駆使し、食料廃棄物を削減
とりわけ、生鮮食品など、鮮度にとくに留意すべき食材は、可能な限り早く、これを必要とする人々に届けることが不可欠。
Feeding Forwardは、ウェブサイトのみならず、モバイルアプリとしても展開することで、余剰食料の“譲りたい”と“譲ってほしい”を、タイムラグなく、効率的にマッチングさせている点が秀逸だ。
ウェブサイト: https://techable.jp/
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