関係がこじれない結婚式準備のコツ

関係がこじれない結婚式準備のコツ

 一世一代のイベントともいわれる結婚式。大人のケジメとして、親たちへ感謝する場として、結婚式を挙げるカップルがいる一方で、挙式をしないという選択をするカップルもいます。

 そんな“結婚式を挙げない”夫婦たちに向けて、結婚式のメリットや良さを説明する一冊が『幸せになりたけりゃ結婚式を挙げなさい』(辰巳出版/刊)です。本書の著者・林敏史さんは静岡県でブライダルの会社を経営しており、その経験から、結婚式を挙げることが夫婦の幸せにつながると訴えます。
 では、どうして結婚式を挙げるべきなのか? また、結婚式を挙げる上で気をつけるべきことはなんなのか? 林さんへのインタビュー後編をお届けします。
(新刊JP編集部)

■結婚式の準備で関係がこじれるカップルの特徴

――自分たちにあったプランナーの選び方、付き合い方についてどのように意識すればいいのでしょうか。

林:フィーリングが合う人が一番いいと思います。大きな式場であっても、プランナーと合わなければ幸せな結婚式は挙げられません。だから、そこにいるスタッフで選ぶべきだと思いますね。意外とベルトコンベア的に流れ作業でやっているプランナーもいたりしますからね。これは最悪なケースです。

――結婚式の準備が上手く進まないカップルの特徴について教えていただけますか?

林:新郎の動きが問われますね(笑)。よく新郎が「新婦の好きにやってほしい」と言うことがありますが、新郎が協力する姿勢がないと歯車が合わなくなっていきます。仕事が忙しいのは分かりますが、一生に一回のことですから、お嫁さんの気持ちを第一に考えて、相手を思いやる言葉をかけてもらいたいですね。

――逆に新郎が何でも決めてしまうというケースはいかがでしょうか。

林:うーん…あまり良くないかもしれないですね(苦笑)でも、そういうカップルって付き合っているときからそういう力関係を築いていることが多いですからね。
実は結婚式の準備は仕事の進め方と一緒なんです。コミュニケーション能力がすごく求められる。

――本書にも「結婚式の準備は仕事に直結する」と書かれていましたね。

林:そうですね。結婚式という一つの大きなプロジェクトをまわしていくということですから。上司も見ていますし、友人、知人も協力してくれるはずです。そのためにもプランナー選びに失敗しないようにしてほしいです。

――また、本書では再婚での結婚式にも触れています。離婚率の高まりによって再婚夫婦の増加がこれからさらに進んでいくことが予想されますが、林さんはどのようにお考えですか?

林:これは再婚同士の夫婦だけではなく、初婚と再婚というケースもあります。女性が初婚の場合、しっかりと結婚式を挙げるカップルが多いですね。お互い再婚同士ですと、会費制のパーティーで祝うというケースが多いように感じます。自分たちの状況にあった形で式を挙げることが大事だと思います。

――本書をどのような人に読んでほしいとお考えですか?

林:もちろん若い世代の方々にも読んでほしいのですが、親世代の方々にもぜひ手にとっていただきたいです。親世代の方でも「挙げなくてもいい」と考えている人は少なくないんです。ただ、自分の子どもたちが幸せになるために結婚式は必要ですから、それを知ってもらいたいですね。
また、ブライダル業界に携わっている方々にもぜひ目を通してほしいです。カップルに幸せな結婚式を挙げていただくことが私たちの仕事ですが、前半にお話をしたように、売り上げが最優先になってしまっている会社もあります。本当に何が大事なのか、本書が一度考えるきっかけになってもらえると嬉しいですね。

――最後に、読者のみなさまにメッセージをお願いします。

林:結婚式は一生幸せが続く魔法のようなものだと思います。その本質をこの本を通して知って頂ければ嬉しいですね。新郎の方々はお嫁さんも、ご両親も、幸せにしてあげてほしいです。

(了)


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