パソコン誌『週刊アスキー』の無料配布決定「被災地にお届けできない状態」

ascii

パソコン誌として多くの愛読者に支持されている『週刊アスキー』(アスキー・メディアワークス)が、PDFファイルとして無料配布されることが判明しました。これは雑誌を届けることができない被災地に対する配慮で、3月14日発売号から数号分の記事をPDFファイル化して、インターネット上で無料配布するとのこと。

東日本大震災の影響で、コンビニ、スーパー、デパート、商店、本屋、ありとあらゆる店に品物を納入することができない状態が続いています。しかし、雑誌は食品や日用品とは違ってデジタルデータ化が可能です。

雑誌を運ばなくてもデジタルデータならばインターネット上で送ることが可能ですし、アスキー・メディアワークスの判断は非常に素晴らしいものといえるでしょう。以下は、アスキー・メディアワークスの発表した告知文です。

<週刊アスキー読者の皆様、東北地方太平洋沖地震の被災地の皆様へ>
まずは、今般の震災により被災された皆様にお見舞い、お悔やみ申し上げますとともに、御無事をお祈りいたします。震災後も、週刊アスキーは1号も欠けることなく刊行できるように万全の体制をもって制作作業を続けておりますが、被災地とその周辺の地域には、平時のようにはお届けできない状態が当面続くものと予想されます。大変残念で、申し訳ございません。これに際し、週刊アスキーは3月14日発売号から数号分の記事ページをPDFファイル化し、無償にて配布させていただくことを決定いたしました。PDFファイルの配布は、報道に伝えられる状況を検討し、被災地のネット接続環境が一定以上に回復したと判断された時点で開始いたします。PDF ファイルの仕様は現時点では未定ですが、一般的なPC、iPhone含むスマートフォンで閲覧していただけるものを用意いたします(1ファイルあたりの容量を軽減するため、1号分をいくつかのファイルに分割する予定です)。なお、本件の詳細は後日、改めてお伝えする予定ですが、適切かつ迅速な配布を優先いたしますので、予告なく配布を開始する場合もございます。予め御了承ください
アスキー・メディアワークスから引用しました

被災地はインターネットはおろか、ケータイさえつながらない地域が多くあります。アスキー・メディアワークスは「被災地のネット接続環境が一定以上に回復したと判断された時点で開始いたします」と発言しているので、すぐにPDFを配布するのは難しいかもしれませんが、早期の配布に期待して待ちたいところですね。

画像: Twitter
※ガジェット通信では今回の大型地震に関する情報・動画・写真などの提供をお待ちしております。

■関連記事
ガスが止まって困った! 東京ガスが「ガスの復帰方法」をメール送信
「電気は大丈夫だけど水道が止まっている」ときは除湿機が活躍?
ホームレスが帰宅困難な人にダンボールを渡す「いつも私達は横目で流してるのに」
『Skype』が約25分間の無料通話を支援 登録メールアドレスをチェック
被災者「充電できないと電気自転車の移動は厳しい」

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. パソコン誌『週刊アスキー』の無料配布決定「被災地にお届けできない状態」
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。