震災で増える献血 でも有効期限は「赤血球が21日、血小板が4日」

kenketsu

 2011年3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」。被災者を支援しようと、翌12日には多くの人が各地の献血ルームを訪れた。献血ルームのひとつ福岡県「ハッピークロス イムズ」では普段の2倍強の人が訪れ、献血まで2時間以上待つ人もいたという。Twitter上では「献血しに行ってきた」や「1時間待ちだった」といったツイートが数多く見られた。

 一方で、新宿東口献血ルームがTwitterで、

「本日(12日)は大変混み合っています。今日ご協力の血液は同じ日に有効期限を迎えます。どうか平日の血小板献血にご協力を!」

 と呼びかけるなど、別の日に献血するよう促すツイートも数多くみられた。一体、どうすれば「意味のある」献血ができるのだろうか。

 献血を手がける日本赤十字社の広報・溜渕氏は、「一度に献血するのではなく、時期をずらしたほうが良いです」と語る。献血には3種類があり、その有効期限は赤血球が21日、血小板が4日、血漿(けっしょう)は凍結保存で1年。中でも、今回の震災では有効期限の短い血小板が多く必要といい、

「復旧には長期間かかることが見込まれているので、一度に多くの方に献血をいただくことより、継続したご協力をお願いしたい」

 と語った。

■赤十字社の呼びかけに注意して

 被災地では、献血ルーム自体も被害を受けている可能性があり、東北地方では12日に献血が行われなかった。現地でまかなえない分は他の地域から補う必要がある。

 溜渕氏によれば、各都道府県にある日本赤十字社の血液センターでは、公式サイトに必要な血液の情報を掲載したり、各献血ルームの前で呼びかけを行ったりしているという。こうした情報に目を通し、日本全国でコンスタントに献血を行っていくことが、今回の震災に限らず、多くの人命を救うために役立つといえそうだ。

新宿東口献血ルームのツイッター 献血ルームからの情報がチェックできる

【関連記事】
災害情報まとめページ
東北地方太平洋沖地震 日本各地で強い揺れ、余震続く
NHK・フジテレビの「地震特番」 ニコ生でも配信

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 震災で増える献血 でも有効期限は「赤血球が21日、血小板が4日」
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。