『極道大戦争』でんでんインタビュー「人情映画が好きだけどブッ飛んだ作品も大歓迎!」

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噛まれたら、全員ヤクザ! 三池崇史監督、市原隼人主演の映画『極道大戦争』。“ヤクザ・ヴァンパイア”に噛みつかれた人間が、次々とヤクザ化してしまうという奇想天外、予測不可能な完全オリジナルストーリーが現在大ヒット上映中。フランス・ドイツ・イタリア、オーストラリア・タイ・インドネシアなどの世界21か国でも公開が予定されています。

本作で、ヤクザ・ヴァンパイアに関する情報を知る、謎の居酒屋のオヤジを演じたのが俳優のでんでんさん。数々のドラマ、映画に出演し、人情的な役柄を多く演じてきましたが、2010年『冷たい熱帯魚』にて連続殺人鬼で圧倒的な怪演を見せ話題に。芸歴30年を越えてもなお活躍の幅を広げています。

今回は、でんでんさんにインタビューを実施し、映画について、“でんでん”という芸名の理由について、色々とお話を伺ってきました。

【関連記事】映画『極道大戦争』三池崇史監督インタビュー 「お疲れでしょうから、たまにはこんな映画もどうぞ(笑)」
https://getnews.jp/archives/945631 [リンク]

極道大戦争

―映画拝見して、近年稀に見るぶっ飛んだ作品でした! こうした超・個性的な作品へオファーされるというのは、どういったお気持ちですか?

でんでん:本当にぶっ飛んでるよね(笑)。三池さんと、園さんという個性的で人気のある監督に呼んでいただくのは、めちゃくちゃパワーのある作品に参加できるという意味で純粋に嬉しいですね

―本作での役柄も、噛まれたらヤクザになる“ヤクザ・ヴァンパイア”の秘密を唯一知っている人物という、かなり個性的なものでしたね。このキャラクターについての印象は?

でんでん:そうですね、すごい役所だなあとは思うけど(笑)。基本的には台本をいただいたら、それに身を委ねるだけで、自分からがっちり役づくりはしないですね。現場の空気感や、その場で監督の意見を聞いて動くのが面白いと思っているので。三池さんは、パワフルでどこかおっかないっていう印象を持っている人が多いかもしれないけど、現場では割と静かに黙々と指示を出す監督で。それでいて、役者の個性や魅力を引き出すのがすごく上手な人だと思う。これが人気監督たる理由の一つでもあるんだろうね。

―本作では、市原隼人さん演じる影山との共演シーンがほとんどですよね。

でんでん:そう、ほとんど市原さん以外は話してないかも(笑)。彼とは初めて共演したのだけど、すごくマジメで礼儀正しくて、気持ちの良い青年だったね。(劇中での)肉体もすごかったでしょう? ヤヤン・ルヒアンとのアクションシーンの迫力もすごいし。あと、この映画の最強キャラ“KAERUくん”もアクションがキレているので注目だね。

―でんでんさんが完成した映画をご覧になって一番お気に入りのシーンはどこですか?

でんでん:やっぱり終盤のアクションかな。実は普段は自分の出ている映画やドラマってほぼ観ないんだよね。恥ずかしいから(笑)。試写に呼ばれて行ってさ、自分の演技を観るのも恥ずかしいし、批評家やマスコミの人がその作品についてとか、俺の演技について話しているのを聞くのも苦手なので、、。

―照れ屋さんなんですね(笑)。でんでんさんって、そのお名前がとても特徴的ですが、由来を伺ってもよろしいですか?

でんでん:昔麻雀をしている時に俺が猫背で丸まっているもんだから「でんでん虫みたい」と言われたのがきっかけだね。それで、本名が「緒方」だからくっつけて「緒方でんでん」という名で活動をはじめて。その後、お笑い芸人として活動するうちに、名字の無い「でんでん」になったんだけど、事務所が変わった時に、違う芸名にしようと思ったんだ。でも、「でんでん」のままの方がインパクトも運勢も良いという事で、結局。ある意味運命の名前なのかもしれませんね(笑)。

―その「でんでん」という柔らかい語感名前が、優しい表情で善人役も悪人役も出来る、でんでんさんのミステリアスさを増長している様に感じてしまいます。今後チャレンジしていきたい事はありますか?

でんでん:まずは与えられた役を有り難く演じきること。そして、僕自身渥美清さんに憧れて芸能界に入ったので、いつまでも人情もの、人情的な役を演じられると良いなと思っています。もちろん『極道大戦争』みたいな、ぶっ飛んだ作品も大歓迎だけどね。

―今日はありがとうございました!

映画『極道大戦争』公式サイト
http://www.gokudo-movie.com/

(C) 2015「極道大戦争」製作委員会

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藤本エリ

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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