最初に野菜!ベジタブル・ファーストの効果
血糖値の急上昇を抑え、脂肪の吸収を回避する食事方法
ごはんやパン・パスタに多く含まれる炭水化物は、血糖値を上げる効果があります。急激な血糖値の上昇は、インスリンというホルモンの分泌量を増加させ、糖尿病や肥満の原因にもなります。もちろん、インスリンも大切なホルモンのため無くなっては困りますが、急激な分泌を抑えることが重要です。そこで注目されているのが、「ベジタブル・ファースト」と呼ばれる食事方法です。
同じ物を同じだけ食べる場合でも、その順番によって血糖値の動きは大きく変わります。食事の最初に野菜をたくさん食べることで、緩やかに血糖値が上がり、急激なインスリンの分泌を抑えてくれます。また、野菜に含まれる「酵素」は食べ物の消化を助けると共に満腹感を与え、その後の食事量を抑えてくれる働きもあります。「1.野菜 2.おかず(お魚・お肉) 3.ご飯」の順番で食べるだけで、肥満の予防になります。さらに、野菜を食べる事で繊維質が脂肪を包んで腸内まで運び、急激な脂肪の吸収も回避してくれます。
私の知人で長く糖尿病を患っていた人が、「ベジタブル・ファースト」を取り入れて3年。毎食、一人用のサラダボールで野菜を食べるようにしたところ、以前と変わらない酒量でも、糖尿病の薬を飲む必要がなくなったそうです。
夏野菜にピッタリなドレッシングレシピ
旬の野菜を美味しく食べられるよう、この夏の時期のピッタリのドレッシングを紹介します。市販のドレッシングには、たくさんの油が使われているものがほとんど。折角の「ベジタブル・ファースト」も、油の多いドレッシングを使ってしまっては台無しです。
◆「夏を元気に楽しむ爽やかドレッシング」レシピ
プレーンヨーグルト130g
酢30~40g(お好みで)
砂糖10g
みりん25g
塩3g
こしょう(ブラックペッパー)少々
これをボールに入れ、泡だて器でかき混ぜます。味を確認し、塩・胡椒を入れてください。このドレッシングを夏が旬のレタス・トマト・パプリカ・きゅうりなどのサラダにかければ、さっぱりして、食がすすみますよ。
(宮脇 多太恵/薬膳料理教室、料理研究家)
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