東京から札幌まで900円!超格安飛行機に乗ってみた!
格安航空会社のひとつとして知られている『バニラエア』ですが、実は先日24時間限定で東京から札幌まで900円の航空券を販売していたのです!
バニラエアでの東京から札幌までの航空券は通常料金でも4990円からと格安なのに、さらにその価格から8割以上安くなっているのですから驚きです。
このニュースを知った時にまだチケットが残っていたのと、まだ北海道に行った経験もなかったので、完全に勢いで予約をしてしまいました。
そして実際にこの900円の便に乗って北海道まで行ってきました。
900円の飛行機なんていうと、「ギュウギュウの狭い席に追いやられるのでは?」とか「追加料金がたくさん発生するのでは?」とか、いろいろ心配してしまいますよね。
せっかくですので、搭乗から着陸までをレポートしてみたいと思います。
搭乗は成田空港第3ターミナル!
実は成田空港では今年の4月に第3ターミナルがオープンしたばかり。オープンとともにバニラエアの搭乗口も第3ターミナルへと移動したのです。
第3ターミナルは格安航空会社専用のターミナルと言ってもよいでしょう。この建物もなかなかおもしろく、予算をだいぶ抑えて建設されたらしいのですが、それをうまくシンプルなデザインとして消化しているイメージです。
その象徴とも言えるのがこの通路のデザイン。
本来なら動く歩道が設置されていそうな場所ですが、通路に陸上のトラックのようなラインが描かれ、それによって利用者が道に迷わないように誘導しているのです。
天井もよく見ると、ところどころ配線を大胆にむき出しさせた状態になっています。こういった部分もデザインとしてオシャレに溶け込むような工夫が至るところに施されているように見受けました。
建物の強度などさえしっかりしているのであれば、低予算だってまったく問題ないですね!
続いてチェックインの手続きを…
そしていよいよバニラエアのチェックイン窓口にやって来ました。
「なんだ、900円の君か」といった具合に、ひどい扱いを受けたりしないか不安です…。
バニラエアでは持ち込み可能な荷物は2点まで、かつ合計10キロまでという決まりがあるようです。
これは料金プランにかかわらず共通のルールのようですね。
この看板の隣に荷物サイズと重さを測定できるハカリが設置されていました。
念のため計ってみたところ、5.9キロだったので問題なしです。
これも「でも君は900円だから5キロまでだよ」などと冷遇されることなく、しっかり持ち込むことができました。
そして、この機械に印刷してきたQRコードを読み込ませ、チケットを発行してから窓口に行きます。
受付のお兄さんと少し話して、チケットを確認して、預ける荷物がないことを確認すると、なんともう手続き完了。何事もなくチェックインを終えることができました。むしろ親切なサービスを受けています。冷遇されなかったことにガッカリばかりしているとなんだかドMみたいですが、とにかく無事にチェックインが完了しました!
フライトまで空港内で待機
チェックインが完了したとなれば、あとはフライト時刻まで時間つぶしとなるわけですが、ゆっくりできそうな場所はフードコートくらいしかありません。
しかも店舗数は7店だけですし、座席スペースも広いとはいえない大きさなのですが、相席でうまいことやってくれと言わんばかりに大きいテーブルがところ狭しと並べられています。
そしてそれがうまく機能しているのか、座席に困っていそうな人は見かけませんでした。
格安航空会社ばかりのターミナルゆえか、出店している店はリーズナブルなお店ばかり。うどん屋さんは最安330円から食べられます。
以前に国際線のターミナルで1000円オーバーのうどんを見て、空港ってこんな値段で売ってるのかとカルチャーショックを受けたことがありましたが、これなら安心です。航空券より高いうどんなんて食べたくないですからね!
そしていざ機内へ!
うどんを食べながら待っていると、いよいよフライトの時刻となり、ついに飛行機に乗り込みました。
気になる機内の様子ですが、通路を挟んで左右に3列ずつの座席配置となっています。
そしてなにより気になるのは割り当てられた座席ですよね。一体どれだけ冷遇されるのかと思っていると…なんと、案内されたのは通路側の席!優遇!隣の席の人に気を遣わずトイレに行き放題の通路側席です!こんなことがあっていいのでしょうか…。
イスももちろん他の席とまったく同じ。900円席だけパイプ椅子なんてことはありません!さすがに当たり前ですが。
間もなく飛行機は出発し、1時間40分のフライトの末、何事もなく新千歳空港に到着したのでした。すごい!
実際に発生した他の費用は?
というわけで、他の乗客と何ら変わらず、900円の航空券で東京から札幌まで行くことができました。なんて太っ腹なんだバニラエア!
とはいえ、実際には航空券の費用以外にも事前に若干の手数料が発生しています。
発生した費用は以下のとおり。
・支払い手数料 500円
・旅客サービス施設使用料 380円
これらも合計すると、実際にかかった費用は1780円だったということになります。
「結局2000円もしないで札幌まで行けるなんて安い!」と捉えるか、「安いとはいえ結局900円の倍になってるじゃないか!」と捉えるかは人それぞれといったところでしょうか。
いずれにせよ、通常通りお金を払っている人とまったく同等のサービスを受けることができました。
今後再びこのようなキャンペーンが開催されることもあるかと思いますが、安すぎるからとあまり警戒せず、タイミングなどが合えばぜひ積極的に活用してみてください。
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(執筆者: ノジーマ) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか
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