都会でも起こりうる? 死亡者が発生した盛岡市の集団レジオネラ症

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2日、盛岡市保健所は、レジオネラ症で入院していた70代の男性が、死亡したことを公表しました。
今年5月上旬、盛岡市の公衆浴場で、レジオネラ菌に感染して入院した利用客12人が入院しました。このうち、8人は現在も治療を受け続けています。

レジオネラ症とは、湖沼などに生息するレジオネラ菌によって感染する症状です。
一般的に39度くらいの温度で増えやすいため、温泉や24時間利用の循環方式の風呂などで発生することがあります。

ただし、レジオネラ菌が生息する水を口にしたからといって感染するとは限らず、一般的には、霧状になったレジオネラ菌が含まれた温泉や風呂の水の蒸気を吸った際に、抵抗力が低下している感染が広がり、肺炎に発展し、最悪の場合は死亡するケースがあります。

温泉や公衆浴場は、法令の規制や、保健所の指導によって衛生が保たれるように指導されていますので、今回の集団感染は不慮の事故と言っても良いのかもしれません。

とはいえ、レジオネラ菌の集団感染は、家庭の24時間循環風呂や、オフィスの冷房に使用される外部の冷却タワーなどにレジオネラ菌が増殖し、感染が起こるケースもあります。したがって、観光地の温泉や地方都市だけの問題ではなく、都会でもじゅうぶん起こりえるトラブルだと言えます。

対処方法としては、家庭の24時間循環風呂は、定期的なメンテナンスを行うことや、オフィスのビル冷房は、外部の冷却塔の水たまりを清掃するなどといった対処が有効でしょう。
頻繁に起こりうるものではないですが、お子さんや年配の方が重篤化する可能性が高いですので、これからの時期は特に対策をしっかりしたいですよね。

写真は足成 http://www.ashinari.com/2014/02/08-385812.php

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(執筆者: 松沢直樹) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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