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日仏中、食の三国同盟が遂に成し遂げた最高のカツ丼は高円寺の中華『七面鳥』にあり

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カツ丼
780円

そもそも単品でご飯のおかず、それも手間の掛かった高級おかずのテリトリーに充分入るトンカツを料理のパーツとして惜しげも無く利用するお料理、それがカツ丼なのです。

美味しくないワケが無い。薄い肉も分厚い肉も衣に包まれればみんな平等。それぞれがそれなりの個性を発揮してそれなりの美味しさに到達します。クズ肉集めた結着肉は○○○けどね。

・カツ丼は凄いぞ
そしてここは町の中華料理屋さん。街じゃなくて町。謎髪型のおばちゃんがトイプードルに引っ張られて散歩させられているようなトコ、褪せた暖簾が味のそんな町の中華料理屋さんに一つの噂を確認しにやって来ました。それは、”中華料理屋のカツ丼は美味い”ということを。ただし解答は食べる前から判っています。中華料理屋さんのカツ丼は美味いぞ!

・あらゆる技法あらゆる歴史の集大成
この堂々たる佇まい。何が凶悪かって一般的なカツ丼は所謂丼で提供されるのに比べ、中華料理屋さんのカツ丼はラーメン丼で供されます。その圧倒的ボリューム、この圧倒的表面積。

食べても食べても米もアタマ(ご飯の上に乗った具の事。知ったかで使うとツウっぽくて格好いいぞ)も全然減らない満足感の猛烈な押し売りには驚くばかりでしょう(褒め言葉です)。

おフランスの仔牛のコートレットが日本に伝わりそれはやがてトンカツへと昇華しました。トンカツは早稲田に伝わり蕎麦屋の三朝庵(御曹司は漫画家の加藤礼次郎先生です)でカツ丼が誕生、カツ丼はその美味しさから日本津々浦々に広がり、やがては洋食屋や中華料理屋さんでも提供されるようになったのです。

・味の出会いと味の冒険
蕎麦屋で出されるカツ丼の煮だれには蕎麦のカエシが使われるように、中華料理屋さんではそれにラーメンのスープが使われます。この少しの差が、二つのカツ丼を全然違うモノに仕上げてくれます。

醤油とミリン中心とは明らかに違う中華スープベースから生まれる味わいは、口に運び咀嚼する度に鼻を抜けるささやかな鶏ガラと出汁の風味が新鮮で、でも、それはやがてよく知っているカツ丼へと辿り着いていきます。

カツを綴じた卵の仕上げも同様です。中華だから知っている柔らかさと色気。半熟ではないとろりとしたあんかけの装い。この知っているようで少し知らない食体験、背伸び過ぎていない身近な未知を是非味わって体験してみて下さい。

・カツ丼は煮込んでなんぼ
煮込んでしまうカツ丼は衣がベチョベチョなってしまうのが許せない、そう言う人もいます。すごい!寝てないので寝言を言えるなんて素晴らしい才能でしょう。トンカツは煮込まれて衣と肉の脂が出汁に染み出します。

衣は逆に出汁を吸い、単なる衣から旨味を吸いまくった例の美味いヤツに変身します。これが旨味の等価交換です。その調理法をリスペクトして、その調理法の意味に驚きながら、ガツガツと今日もかっ込みます。カツ丼、美味しいね。

七面鳥
住所: 東京都杉並区高円寺南4-4-15
時間: 11:30~15:00 17:30~21:00
休日: 土曜日

もっと詳しく読む: 東京メインディッシュ http://main-dish.com/2015/06/01/shichimencyo/
Via: 七面鳥

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