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安全性に疑問「電子たばこ」の問題点

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電子たばこ「健康への影響は否定できない」との見解

電子たばこの安全性を評価する厚生労働省の専門委員会が先日開かれ、国内で流通する9銘柄中4銘柄で、高い濃度の発がん性物質が検出されたとする調査結果が示されました。

電子タバコをめぐっては以前から健康への影響が懸念されており、厚労省は発がん性物質への対策を含め、今後は規制のあり方を検討するとしています。

電子たばこを禁煙の手段に用いる人も

電子たばことは、簡単に言うと、香りや味の付いた液体を加熱し、蒸気を吸って楽しむ嗜好品です。充電式バッテリーを内蔵した噴霧器に、希釈液を含んだカートリッジを差し込んで使います。たばこやパイプに似た形をしており、その吸引口をくわえ、カートリッジ内の液体を電熱線の発熱により霧のような細かい微粒子にし、たばこの煙のように吸引します。

葉を用いる従来のたばことは異なり、火気を用いない上に、燃焼に伴うタールや一酸化炭素なども発生しません。また、たばこの先端から煙が発生しないため、他人に副流煙の迷惑をかけることもありません。ニコチンを含んでいないものを用いて、禁煙の手段に用いる人もいます。

WHOが「健康への深刻な脅威」として規制を勧告

世界保健機関(WHO)は、電子たばこに関する報告書を発表。電子たばこの蒸気は、宣伝されているような単なる「水蒸気」ではなく、青少年や胎児に対する「健康への深刻な脅威」として、未成年者への販売禁止、公共施設の屋内での使用禁止などの規制を勧告しました。

国内ではニコチンを含む電子たばこは、医薬品医療機器法(旧薬事法)などで規制されますが、ニコチンを含まない製品は未成年でも使用でき、健康への影響などが指摘されていました。

電子たばこは、嗜好品であり安全性が確立していない

問題点は、3つあります。まずは、発がん性物質が入っていないかどうか検証がされていない点です。米国では、肺炎を発症しやすくなった、といった懸念が示されています。

次に、多くの人が「禁煙グッズ」と勘違いしている点です。電子たばこは、普通のたばこでも禁煙グッズでもない一つの嗜好品であるという認識が必要です。禁煙をしたいのであれば、禁煙外来に行くことで、かなりの確率で実現できます。電子たばこは、逆に依存する危険性もあります。

最後に、未成年への問題です。電子たばこが逆に喫煙への入り口になったり、将来の健康被害の原因になることが危惧されます。

繰り返しにはなりますが、電子たばこは禁煙グッズではありません。嗜好品であり、安全性が確立していないという認識を持つことが重要だと思います。

(大西 勝也/内科医)

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