『Zアイランド』山本舞香インタビュー

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品川ヒロシ監督の最新作『Zアイランド』は、閉ざされた孤島を舞台に、不死身の感染者=Zたちと人間の戦いを、ぶっちぎりの爽快感とともに描くアクション・エンタテインメント。主演の哀川 翔をはじめ、鈴木砂羽や窪塚俊介といったベテラン俳優陣に加え、木村祐一や宮川大輔、RED RICE(湘南乃風)、般若など、お笑い・音楽界からもキャストが集結し、豪華な共演も見どころの1つになっている。そんな本作で、ひときわフレッシュな魅力とキレキレのアクションで存在感を放っているのが、鶴見辰吾演じる武史の愛娘・日向役の山本舞香。公開中の映画『暗殺教室』に続き、話題作への出演が相次ぐ彼女に、デビュー当時について、「公開が待ち遠しかった」と語る本作の撮影裏話について訊いた。

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――山本さんの活動のきっかけは、地元・鳥取での『鳥取美少女図鑑』。その後、雑誌の専属モデルをしながら、女優としても活動をスタートさせて……最初はそれが嫌だったそうですね(笑)。
山本「そうなんです!モデルの仕事のほうがやりたかったから、『え、演技するの……?』みたいな感じでした(笑)。見た人から絶対批判を受けるだろうなって。『あの子、演技めっちゃ下手じゃん』って言われるのが心配だったんです」
――今はいかがですか?
山本「中学3年生の終わりごろに『心療中-in the Room-』というドラマに出演してから、演技が楽しいなって思えるようになって。『心療中~』は、鳥取から上京することが決まって、初めての作品なんです。だから、たぶん現場の雰囲気とかではなくて、環境が変わって意識も変わったんだと思います。上京するからには、もうやるしかない、頑張るしかないぞって、覚悟して臨んでいたから」
――今は、演技が楽しくて仕方ない!って感じですか?
山本「どうなんだろう……?(笑) でも、『心療中~』以来、演じることがすごく好きになりましたね。今回の『Zアイランド』の公開もすごく楽しみでした」
――『Zアイランド』でのアクション、すごくかっこよかったです。
山本「前に、『通学ダッシュ!』というショートムービーで初めてアクションに挑戦して。それがきっかけで、今回の出演の話をいただいたんです。私はもともと空手をやっていたので、監督が『舞香ちゃんは“蹴り”が得意だから』と、今回演じた日向も足を使った技が得意なキャラクターにしてくださって。だから、アクション部分は多少“山本舞香”が入ってます」
――本作は、共演者の皆さんがとても豪華ですね。撮影は緊張しました?
山本「もちろん、しましたよー!! ベテランの方々ばかりで。最初は『めっちゃアウェーだ……』って心配になりました(苦笑)」
――意外と、人見知りするタイプ?
山本「めっちゃします。だから、一人でいたし、(水野)絵梨奈ちゃん(日向の友人・セイラ役)とも最初はあんまりしゃべってなかったですもん」
――そんなふうには見えないくらい、水野さんとはコンビネーションばっちりに見えましたよ。どうやって打ち解けたんですか?
山本「アクション練習で一緒になることが多かったし、絵梨奈ちゃんがたくさんしゃべりかけてくれたので、だんだんと。(年齢的に)お姉さんだから、すごく引っ張ってくれました」
――撮影中、品川監督や水野さんに演技の相談をしたことはありました?
山本「1シーンごとに細かく聞くことはなかったです。でもそれが、絵梨奈ちゃんとは逆だったみたいで。あとで監督に、『絵梨奈ちゃんは超真面目だけど、舞香ちゃんはその反対だよね』って冗談まじりに言われました(笑)」
――(笑) 具体的には、どんなところがそう思わせたんでしょう?
山本「監督と絵梨奈ちゃんと最初に顔合わせをしたとき、絵梨奈ちゃんは、台本に演技プランとか、動きのこととか、細かく書き込んでいたんです。でも私は全然書いていなくて。監督に『なにか聞きたいことある?』って言われて、絵梨奈ちゃんは『ここ、どう演じたらいいですか?』ってすごく質問するんですけど、私は『ないです』って。だから、監督に『この子、やる気あんのかな?』って思われていたみたいです(笑)」
――演じるとき、迷わない?
山本「はい。もちろん相談することもあったんですけど、私は現場に入ってから考えて演じることが多くて。絵梨奈ちゃんには『舞香ちゃんみたいな性格がよかった』って言われたけど、でも私は、絵梨奈ちゃんみたいに真面目で努力家な部分を見習いたいなって思いました。お互いにこだわる部分に違いがあって、2人で『入れ替われたらいいのにね』って話していましたね」
――大先輩方に囲まれ、同世代の役者さんにも良い刺激を受けて……『Zアイランド』は、山本さんにとってどんな作品になりましたか?
山本「最っっ高に、大好きな作品になりました! とにかく早く、一人でも多くの人に観ていただきたいです」

場面写真3

▼プロフィール
山本舞香
1997年10月13日生まれ、鳥取県出身。2011年、三井のリハウス第14代目リハウスガールに選ばれ、同年、雑誌『ニコラ』の専属モデル、ドラマ『それでも、生きてゆく』で女優デビュー。現在、出演映画『暗殺教室』が公開中。
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