サードウェーブコーヒーの本当の意味を知っていますか?

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おしゃれなカフェで働くのは、あこがれますよね。こだわりのバリスタがいる、落ち着いた雰囲気のお店。

2015年2月に「Blue Bottle Coffee(ブルーボトル・コーヒー)」が日本に上陸して、それと同時に「サードウェーブコーヒー」が注目を浴びるようになってきました。さて、「サードウェーブコーヒー」ってなんでしょう?なにやら、新しいコーヒーのトレンド。何が違うの?

「サードウェーブコーヒー」の考え方自体は新しいものではなく、例えばワインなどは以前から産地の国だけでなく、どの農場で栽培された葡萄を使っているかも含めて味や品質が評価されてきました。コーヒーの世界でも、今まで産地といえばせいぜい「国」でカテゴリ分けされているレベルでしたが、これからはひとつのコーヒー農場の豆を「シングルオリジン」として、その特性によって焙煎の仕方などを変えていく、と。

そこにあるのは、フェアトレードの精神。つまり、コーヒー農園の労働環境にも気を配り、生産者が働きやすい環境で仕事をしているか、不当に安い賃金で働かされていないかということも含めて、みんなが幸せになるようなコーヒーづくりを目指しています。

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「サードウェーブコーヒー」というのは、このコーヒー文化の潮流をファースト、セカンドと区切り、現在の流れをサードと定義したもの。「ファーストウェーブ」とされているのは諸説ありますが、単純に言うとコーヒーが一般的に広まったということが第一の波。喫茶店やカフェが登場したと言うのがファーストウェーブと言ってしまって良いでしょう。注文できるのは、せいぜいホットコーヒーとアイスコーヒーなど。豆や挽き方等にはそれほどこだわらず、「アメリカンコーヒー」と呼ばれるものがこの頃のスタンダードでした。

1960年代から90年代にはコーヒー文化が定着し、豆や焙煎にもこだわったコーヒーショップのチェーン店が台頭してくるのが「セカンドウェーブ」と呼ばれています。スターバックスやタリーズなど、この時代に店舗を増やし、一般的に浸透していきました。

そして、コーヒー文化が成熟していく過程で生まれたのが、90年代後半から起こった「サードウェーブコーヒー」の流れです。豆の原産国だけでなく、コーヒーの農場にも注目し、不当な労働が行われていないかなども監視したフェアトレードという流通のしくみ。本当にこだわってつくったコーヒー豆を、消費者の手に渡る瞬間までこだわったコーヒーづくりを行っています。

豆の個性を最大限に引き出す焙煎と、抽出。一杯一杯のコーヒーを、ハンドドリップでていていに淹れています。

喫茶店のアメリカンコーヒーから始まり、コーヒーチェーンで気軽に飲めるエスプレッソやテイクアウトのコーヒー文化の先に、新たに生まれたコーヒーを本当にこだわる人向けの「サードウェーブコーヒー」は単なるコーヒーの味や淹れ方だけでなく、もっと広い意味でコーヒー文化が成熟してきた証でもあります。

ブルーボトルコーヒーも含め、「サードウェーブコーヒー」としてアメリカで人気のコーヒーショップをご紹介します。
■アメリカのサードウェーブコーヒーブランド■

Blue Bottle Coffee(ブルーボトルコーヒー)
https://bluebottlecoffee.com/
2015年2月より、日本でも店舗を展開している、「サードウェーブコーヒー」の代表的なカフェ。

Philz Coffee(フィルズコーヒー)
http://www.philzcoffee.com/
こちらも、サードウェーブ系と呼ばれるコーヒーショップ。IT系の企業内にも提供している。

Stumptown(スタンプタウン)
http://stumptowncoffee.com/
ポートランド生まれのコーヒーショップ。自家焙煎のコーヒー豆をオンラインでも販売しているが、オーダーを受けてから焙煎をしている。

Intelligentsia(インテリジェンシア)
http://www.intelligentsiacoffee.com/
シカゴで開業し、ロサンゼルスなどで有名なカフェ。コーヒー農場と契約し、豆の栽培からこだわっている。

9th Street Espresso(ナインス・ストリート・エスプレッソ)
http://www.ninthstreetespresso.com/
ニューヨークにある、こだわりのエスプレッソのお店。品質にこだわったスペシャリティコーヒーを提供している。

※この記事はタウンワークマガジンとガジェット通信で共同制作しました。

文:TOMAKI 企画:ガジェット通信

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