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風来坊の力也「一緒に日本を旅しよう」博多から新宿まで1200kmヒッチハイクの旅 最終日

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2015年1月1日

横浜駅から出発ー鹿児島県までヒッチハイク
およそ2680km

2015年2月20日

東京新宿駅から出発ー北海道宗谷岬までヒッチハイク
およそ1475km

北海道宗谷岬から出発ー福井県越前市までヒッチハイク
およそ1629km

福井県越前市から出発ー福岡県博多駅までヒッチハイク
およそ778km

福岡県博多駅から出発ー東京新宿駅までヒッチハイク
およそ1134km

ヒッチハイク総距離およそ7696km
内、徒歩による移動歩数およそ1525000歩
ヒッチハイク成功数183台

風来坊力也の旅日記

4月7日、静岡県富士市の下道からスタート。
最後は高速道路サービスエリアからでなく下道で車をヒッチハイクしようと決めた。
残り130km、3時間ヒッチハイクを試みるも1台も乗せてくれない。
それもそのはず、この長旅で服はボロボロ、顔は浅黒く変色し、天候は雨が降っている。
一見、浮浪者の様なずぶ濡れの男を誰が好き好んで車に乗せようか。
また下道でのヒッチハイクがどんなに難しいかよく分かっている。
高速道路からヒッチハイクであれば2時間あれば進める距離だ。
それでも最後の130kmは楽をしたくなかった。

『あっけなく終わらせたくない』

こんな気持ちになるとは自分でも驚いた。
早く帰りたいと思っていたはずが、どうしたことか旅が心底好きになってしまった。
『寂しい、この旅をいつまでも続けていたい』そう思う自分がいた。
小学校の頃から登校拒否を繰り返し、中学などほとんど通っていない。
家に引きこもり、人との接触を避け続けた6年間。
社会人になっても人との距離感が分からず何度も逃げ出した。
家の中は安全、誰にも迷惑掛けずに1人で生きて行こうと考えた。
そんな自分が旅に出て、野宿にもなれ、何百キロも歩き、山を谷を海を越え、沢山の人に出会い、人の善意で前に進み、人の優しさに涙し、人と対話するのがこんなに嬉しいものだと心底感じるようになった。
この旅で得たものは本当に多かった。
人ってのはそんなに悪くない。
沢山の悲しいニュースが人の価値を地の底に追いやっている。
そうじゃない、人は優しく、人は助け合える。
その事が身にしみて良く分かった。
それでも人を疑うだろうか?
この旅で嫌な人に1度も出会わなかった、それは確かな事だ。
ただ1人、人が嫌いだった自分自身が、1番嫌な人間だった。
沢山の優しさに触れた、沢山の嬉しい人に出会えた事で、同じ人である自分にも自信が持てた。
こんな自分でも出会った人の様な優しい人になれるかもしれない。
そうなりたいと、心から思った。

その後、たった1台のヒッチハイクで東京新宿駅まで行けた。
偶然にも東京へ仕事に行く車に出会った。
しかも新宿駅まで送ってくれるという。
2時間の距離をワゴンに揺られ念願の東京入り。
あっという間に、新宿駅の辿りつく。

終わった。
一気に気が抜ける。

そのあとの事はよく覚えていない。
4ケ月ぶりの彼女との再開を果たす。
お好み焼きともんじゃ焼きで祝杯。
「お疲れ様」の言葉でようやく旅の終わりを実感する。

その後2日、泥のように眠り、体力を回復し行動に移る。
自分のアパートを引き払うため、引越しの準備を始める。
必要最低限だけを残し、全て捨てる。
貸しコンテナに荷物を預けアパートを解約。
これで高い家賃払い続ける必要はなくなった。

次の住む場所はまだ決まっていない。
旅を続けながら住む場所を見つけて行こうと思う。

さて、これで晴れてホームレスになった。
大丈夫だ、どこでも寝れるたくましさを身に付けた。
この旅で色々と自分を試してみたくなった。

37歳おっさんの旅はまだまだ終わらない。

―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 風来坊の力也) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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