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漫画家・いがらしみきおインタビュー「頭の中の“ゼロ次元”が映画になった事が嬉しい」

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銀行員なのにお金恐怖症になり、会社を辞め主人公が、お金を1円も使わない暮らしを求めて山奥の寒村に移住し、様々な人々と出会う一風変わったヒューマン・コメディ『ジヌよさらば ~かむろば村へ~』。

本作は、『ぼのぼの』『I【アイ】』などで知られる漫画家・いがらしみきおによる『かむろば村へ』を、松尾スズキ監督により実写映画化したもの。4月4日より公開となり、ヒットを記録しています。

主演の松田龍平をはじめ、阿部サダヲ、松たか子、二階堂ふみ、西田敏行と豪華キャストが集結している事も話題の本作。タイトルの「ジヌ」は、東北地方の方言で「銭」「お金」を意味しますが、その名のとおり、お金ってなんだろう? お金より大切なものって? と考えるきっかけをくれる作品です。

今回は、原作者のいがらしみきお先生にインタビュー。映画について、作品への想いなど色々とお話を伺ってきました。

ジヌよさらば

――映画の原作となった『かむろば村へ』は7年ほど前に発売されたコミックですが、今回実写映画化する事になって、最初はどう思いましたか?

いがらしみきお先生:自分の描いた作品が実写化するのは初めてだったので、とても感動しました。お話をいただいて、承諾をして、映画が完成するまでにはもちろん時間もかかりましたけど、変な話、完成しなくても満足してしまうほど嬉しかったです(笑)。

――松尾スズキさんが監督を務めるという事についてはいかがでしたか。

いがらしみきお先生:もちろん嬉しかったですよ。映画化するだけでも有り難いのに、こんな豪華な皆さんが携わってくださるなんて、と感激しました。

――では完成した映画を観て、大満足ですか?

いがらしみきお先生:もちろん、すごく楽しく観ました。

――特にお気に入りのシーンはありますか?

いがらしみきお先生:二階堂ふみちゃんがエロくて可愛かった(笑)。

――(笑)。確かに、この二階堂ふみさんはいつに増して魅力的でしたね。

いがらしみきお先生:素晴らしかったですね。もちろん、松たか子さんも美しくって。今回、阿部サダヲさんと松たか子さんが夫婦役ですが、松さんの独特の色気が作品の中でも存在感がすごくて。

――主演の松田龍平さんについてはいかがですか?

いがらしみきお先生:主人公のタケという人間は「お金恐怖症」というとてもややこしい人間で、周りにいたら嫌ですけど(笑)、でもある意味自分の中にあるキャラクターでもあるんです。僕はどの作品でも、どこかで自分が出会った人物・キャラクターを描きたくなるんですね。もちろん物語だから極端だけれども、どこか見た事のある人が多い。そういった絶妙なバランスを松田さんは丁寧に演じてくださいました。すごく難しかったんじゃないかと思います。

――自分の描いたキャラクターを役者さんが演じる事によって、また物語が活き活きとしてくるというか。

いがらしみきお先生:自分の頭の中にあった“ゼロ次元”の話を絵にして、物語にして、それがこうして実写になる。そうすると、自分の作ったストーリーが新たな輝きを増すというかね。映画を観た瞬間、うるっとくる感動がありましたよ。

――そもそも、この「お金恐怖症」という設定が斬新ですが、どんなきっかけで思いついたのでしょうか?

いがらしみきお先生:当時、編集さんに「限定された場所でのファンタジーを描いて欲しい」と提案されました。そこで僕が考えたのは、舞台は現代で、その現代でお金を使わないという事はもはやファンタジーだ、という事でした。

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記者:

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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