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映画『虎影』斎藤工さんインタビュー 「僕の根っこの部分に近いものが作品に宿っている」

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3月25日から29日まで開催された『島ぜんぶでおーきな祭 -第7回沖縄国際映画祭-』。会期中には、斎藤工さんが主演を務めた特別招待作品『虎影』(6月20日公開)の上映と舞台挨拶が行われました。監督・脚本は、『東京残酷警察』『ヘルドライバー』などを手がけ、公開を控える実写版『進撃の巨人』では特殊造形プロデューサーを務めている西村喜廣氏。親交の深い斎藤工さんとタッグを組み、異色の忍者アクションを展開しています。

ガジェット通信は、沖縄に滞在していた斎藤工さんにインタビューを実施。映画の見どころや役者としての熱い思いを語っていただきました!

<ストーリー>
忍者を引退した虎影は、その妻・月影、そして5歳になる息子の孤月と里の片隅で静かに暮らしていた。ある日、忍者の首領が“宝の在処を記した巻物”を手に入れようと虎影を利用。虎影は息子を人質にとられ、再び任務に就くことになる。かつて最強と言われた男は、巻物を手に入れて愛する家族を救うことができるのか―。

パブリックイメージを覆す作品


――褒め言葉として変な映画でした(笑)。脚本を読んだ時のご感想は?

斎藤工:特殊造形やアクションの部分にインパクトがありますけど、実は物語の中で“家族愛”や“親子愛”がきちんと描かれていると思いました。西村監督がそれを狙っているかは分からないですけど(笑)。今の時代に必要な何かを、忍者の一家を通じて伝えていると思います。

――西村喜廣監督とはお付き合いが長いんですよね?

斎藤工:6、7年くらい前から、作品としては10作くらいご一緒していると思います。海外で評価の高いクリエーターですし、園子温監督のアートディレクションなどもされている方で、日本で時代が西村さんに追いつくのはいつだろうとずっと考えていました。

――では、今作のオファーは即決でしたか?

斎藤工:そうですね。僕は長いこと西村監督や井口昇監督、いわゆる“SUSHI TYPHOON”という映画レーベルの文脈に身を置いていたんですけど、西村さんには「こっちばかりに居てはダメだ」と言われて(笑)。「もっと奥様たちに支持を得るような役者を目指しなさい」という言葉を真摯に受け止めて目指す方向が変わったんです。でもいつかはそこで得た経験を活かして、西村さんに恩返しができれば良いなと思っていました。

――そういう意味では、最近のご活躍を応援している女性ファンが観たらけっこうビックリしちゃう内容じゃないでしょうか?

斎藤工:キャラクターとしては、非常に“土っぽい”と言うか、斎藤工のパブリックイメージや求められている像とは違う役になっていますね。僕の根っこの部分に近いものが作品に宿っているはずです。

――パブリックイメージと言うと、やはり“セクシーさ”や“色気”を求められる機会が多くなったということですよね。

斎藤工:僕を知ってもらうきっかけとして、外からそう見られているというイメージはありがたく感じています。ただ、僕は役者をやって15年くらいなんですけど、社会的に無視をされてきた期間が長いんですよ。そのおかげで、今の僕に求められていることが一時的なものであるとちゃんと理解しているつもりです。だから例えば“色気”を僕のスローガンにして役者をやろうと決めたら、僕は来年いなくなっていると思います。毎回のようにイメージを一新していかないと、役者としては鮮度が落ちていく一方なので。

――今作はまさにイメージを一新する内容だと思います。斎藤さんにとって“忍者”というと、どんな作品にハマりましたか?

斎藤工:『サスケ』『カムイ伝』など白土三平先生の作品は大好きでした。あとは『仮面の忍者 赤影』ですね。

――『赤影』と言えば、今作では……。

斎藤工:これは言っちゃうとマズいかもしれないですけど、今作はほぼ『赤影』のパク……いや、オマージュです。特にエンディングの方を観てもらえると分かるんですけど、現場で西村監督が『赤影』の映像を僕たちに観せながら、「これをやるから」って言ったんですよ。同じアングル、同じお芝居でやっているので、観た人は全員気付くと思います(笑)。

――はい、気付きました(笑)。

斎藤工:僕もいろんな作品を通して「忍者になりたい!」と思っていた世代なので、この作品を観た子どもたちが将来の夢に“忍者”と書いてくれたら嬉しいですね。

――本日は、ありがとうございました!

映画『虎影』公式サイト:
http://www.torakage.com/

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記者:

PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

TwitterID: stamina_taro

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