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グリーの稼ぎ頭は中国人女性 野望は「スティーブ・ジョブズになりたい」

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2012年9月の尖閣諸島国有化をきっかけに起きた、中国での反日デモから2年半。中国に進出していた日系企業の多くが大きな被害を受けた。

そんな中、開催が危ぶまれた日本企業就職セミナーには、当時なんと200人もの中国人学生が訪れて満席となった。2015年3月30日放送の「未来世紀ジパング」(テレビ東京)は、取材した学生たちのその後を追った。
先輩の男性社員にも「ありがちすぎてつまんない」と意見

名門・北京大学の4年生のある女子学生は、「グローバルな人材になりたい。日本で腕を磨きたい」と積極的に日本企業へ就職活動を行い、加熱する反日デモに冷静な目を向ける。

「知識のある人、レベルが高い人はデモには参加しなかった。考える事が全然違います」

親日のきっかけは、週刊少年ジャンプ。クリエイティブ関係の仕事を希望していて、「必ず内定を取ります。自信あります」と堂々と宣言していた。

現在、その叶若伊(イエ・ロイ)さんが働いているのは、六本木ヒルズ内にオフィスを構えるITメガベンチャーのグリー。2004年創業で、昨年の売上高は1200億円 にのぼる。

ゲーム開発部に所属しているロイさんは、入社2年目にして社内広報に載るほどの活躍をしていた。昨年、東京ゲームショウに出展した「キュービックツアー」という新しい立体パズルゲームを開発して特許をとり、世界140か国で累計280万ダウンロードされている。

ロイさんは「シンプルかつ言語を入れていないので、全世界の人に遊んで欲しい」と言う。新ゲームのプロジェクトマネージャーも任され、先輩の男性社員の発言にも、

「なんか、ありがちすぎてつまんない」

と躊躇することなくストレートな意見をぶつける。男性社員たちは固まっていたが、ロイさんが見据えるのは、より良いゲーム開発のことだ。
日本企業への不満「会議が多いし、長い」

「日本の仕事文化で理解しづらいことは?」というSHELLYの質問に、ロイさんはこう明かした。

「決めることがあるとき、中国は多数決ですぐ決める。日本人はすごく慎重に議論して、めちゃくちゃ議論してから決める。会議が多いし、長い」

しかし、自己主張だけでは日本の組織は動かないことも学んでおり、バレンタインには義理チョコを配って回る姿も。「お世話になった人に感謝の気持ちを表すためというのが、ちょっと不思議だなと思ったけど、そういうチャンスがあるのはすごくいいです」とのことだ。

日本を訪れる中国人観光客のマナーの悪さには、「マナーを守って欲しい、日本で働いている人が困ります。ただ、テレビもわざと悪い所を探して上から目線でやっているから、どっちもどっちで良くないですね」と冷静に意見した。

グリーの田中良和社長は、アメリカや韓国にも会社を作り、グローバル展開を加速している。世界市場を目指すためにはグローバルな人材が必要で、田中氏はロイさんへの期待をこう話した。

「日本に住んでいる外国人だからこそ、作れるゲームというものがある。全世界に通じるゲームを作ってほしい」

「歴史認識や文化の違いを超えるものを作りたい」

マスコミを招待した新作ゲームの発表会では、ゲーム誌の取材者が「ひたすら夢中になる良いゲーム」と誉めたものの、ロイさんはどこか納得していない様子。「日本人は誉める言葉しか言わないから」と苦笑いしていた。

「(日中間の)歴史認識や文化の違いを超えるものを作りたい。目指すもの、野望と言えるのは、スティーブ・ジョブズです」

国家の関係に翻弄されることなく自分を貫くロイさんは、真剣な目で次の目標をこう語る。優秀で常に冷静な視点と思考力を持つ彼女が言えば、この発言も単なる大口には思えない。

番組では、「反日デモ以来、日本から中国への観光客や投資は激減し、ASEANが逆転して伸びている」と解説していたが、「グローバル人材」にはそのようなことは関係がなく、自分の道を切り拓いて行くだけなのだろうと感じた。(ライター:okei)

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