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食を通した“つながり”を生み出す『すみだ青空市ヤッチャバ』

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朝から、どこからともなく多くの方が広場に訪れ、出店者や事務局関係者と会話を交わしながら、新鮮な農産物や花、素材を活かした加工品を買っていく……。毎週土日、東京都墨田区曳舟と両国で開催されている野菜の直売市「すみだ青空市ヤッチャバ」での光景だ。

区内に農家が一軒もなく、農業や農産物に親しみを持ちづらい環境。そのなかで、生産者と区民、生産者同士、区民同士のつながりが生まれる場所でもある。今回は、この「すみだ青空市ヤッチャバ」について、ヤッチャバ事務局の細田さんと本多さんにお話を伺ったのでご紹介したい。「ヤッチャバは2010年、墨田区保健計画課とすみだ食育goodネットが協働で行った『すみだ食育フェスティバル』ではじめて開催しました。その後、震災時にひとり暮らしの高齢者が買い物にいけず、栄養失調になる問題が発生してしまいました。そのような状況を招かないために、ヤッチャバを住民の方が来やすい場所で多地域展開したいと思ったんです」(細田さん)

現在は曳舟と両国で開催し、月1回だった活動も毎週開催へと頻度が増えているという。「ヤッチャバには、近くに住む主婦の方が一番よく来てくださっていて、食を介し生産者と区民のつながりができつつあると感じています」(細田さん)

ヤッチャバの理念は「食を介して人をつなぐ。人を介して地域をつなぐ。」だそうだ。そんなヤッチャバで生まれた“つながり”について、こんなエピソードが。「朝、ヤッチャバできゅうりを買ったお客さんが、その日の夕方に浅漬けにして出店者さんに振る舞ってくださいました。『それじゃ買ってもらった意味ないよ』って、出店者さんがお客さんに別の野菜をうれしそうに渡していて……。素敵なつながりができているなと感じました」(本多さん)

さらにこんなこともあったそうだ。「出店者さん同士がつながることもありますよ。たとえば、茨城県の菊地さんの栗を使い、埼玉県の森田商店さんがケーキをつくってくれたことがありました。コラボアイテムが生まれたときはうれしかったですね」(細田さん)

人とのつながりが希薄と言われる現代において、貴重なシーンといえそうだ。そのほかにも、常連さんから事務局メンバーへ、野菜をモチーフにしたストラップをつくりプレゼントしてくれた話など、住民との交流の場としてヤッチャバが機能しているエピソードが次から次へとあふれてきた。「曳舟のヤッチャバは、事務局を通さなくても、出店者さんと地域のお母さん方の力で自走しつつあります。今後はヤッチャバの下支えをしながらも、地域の飲食店と生産者をつなぐ活動や、地元の子どもたちがヤッチャバ出店者さんを訪ねる企画など、生産者と墨田区の子どもたちを近づける活動をしたいと思っています」(本多さん)

取材当日は、細田さんの誕生日を祝うサプライズがあり、出店している森田商店の力作似顔絵ケーキがお客さんに振る舞われるという一幕も。事務局と出店者、そして、ヤッチャバに来場する方々とのつながりの深さが感じられた。これからもきっと、墨田区の風景であり続けるだろう。●取材協力
すみだ青空市ヤッチャバ事務局
HP:http://yacchaba.info/
元記事URL http://suumo.jp/journal/2015/02/06/77507/

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