漫画の中に見るリアルな女子の生き様。漫画家・岡崎京子初の大規模展がスタート

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『うたかたの日々』原画 (C)岡崎京子/宝島社

漫画家・岡崎京子のこれまでを振り返る、初の大規模展覧会「岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ」が芦花公園にある世田谷文学館で1/24(土)より始まる。

『pink』『リバース・エッジ』『ヘルタースケルター』などで知られる漫画家・岡崎京子。1996年に不慮の事故により活動を休止するものの、その後も未刊作品の出版や復刊が続いた。特に『ヘルタースケルター』は2012年に監督・蜷川実花、主演・沢尻エリカによって映画化されたことでも大きな話題になり、若い世代の読者にも広く知られる存在に。

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『へルタースケルター』扉原画 (C)岡崎京子/祥伝社フィールコミックス

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『pink』カバー原画 (C)岡崎京子/マガジンハウス

彼女は常に、その時代時代を生きる女の子たちの姿を見つめていた。夢や憧れを描く少女漫画とは対照的に、日常や家族像、高度資本主義下における女性の欲望や不安といった、都市に生きる女の子を取り巻く現実世界を漫画の中に投影。彼女の生み出した物語は、自分の足で現実を生きてきた女の子たちの歴史ともいえるのだ。

今回は300点以上の原画をはじめ、学生時代のイラストやスケッチ、当時の掲載誌の数々、映画版『ヘルタースケルター』などの関連資料を展示。
さらに会場では、1/31より全国の書店に並ぶ予定の新刊が先行発売されている。新刊は、単行本未収録作品を集めた「レアリティーズ」と朝日ジャーナル(朝日新聞社)連載のエッセイ「週刊オカザキ・ジャーナル」などを収録した「オカザキ・ジャーナル」の2つとなっている。また展覧会の公式カタログにはイラストや単行本未収録作に加え、桜沢エリカ・安野モヨコ・しまおまほによる鼎談、小沢健二やよしもとばななのエッセイ、今日マチ子をはじめとした漫画家やミュージシャンによる岡崎トリビュート作品なども掲載されているので、こちらも要チェック。

漫画家・岡崎京子の軌跡とともに、彼女が見ていた女の子たちの世界を覗いてみて。

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『チワワちゃん』カバー原画 (C)岡崎京子/KADOKAWA

「岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ」
開催期間:2015年1月24日(土)〜3月31日(火)
場所:世田谷文学館 2階展示室(東京都世田谷区南烏山1-10-10)
TEL:03-5374-9111
開館時間:10:00~18:00 (展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで)
休館日:毎週月曜日
観覧料:一般800、65歳以上・高校・大学生600円ほか
http://www.setabun.or.jp/exhibition/exhibition.html

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