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「就職に困った若者」に派遣社員のススメ うまく行けば一流企業の正社員になれる?

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2008年末の「年越し派遣村」以来、派遣社員といえば非正規雇用の悲哀を象徴するイメージがぬぐえない。しかし本当にそんなデメリットばかりなのだろうか。

ユビキタスエンターテインメントの清水亮社長は、自らのブログの2015年1月4日のエントリーの中で、「就職に困ったら派遣社員で2~3年我慢してみる」と考え方を披露している。
転職で問われる「どういう仕事をしてきた人なのか」

派遣社員として働くことのメリットを説いているのは、「新卒で就職する以外の選択肢」について語ったエントリーの一部。派遣社員を雇う余裕があるのは、基本的に「羽振りのいい会社」になるため、就職しなくても一流企業で働くことができるという。

派遣は原則として面接もなく、企業側もよほどのことがないと断らない。さらに派遣市場では若い人が歓迎されるので、20代で登録すればいい会社に派遣される確率が高まるとする。

派遣社員で働くことには、「残業代」や「休日出勤手当」が必ず支払われるというメリットもある。仮に派遣先がブラック企業だとしても、派遣会社が労働条件を守るため、「無茶な残業を要求されにくい」。

突然契約を切られる可能性がある一方で、いつでも会社を辞める自由があるので、簡単に派遣先を変えてもらうこともできる。そして一番重要なのが、派遣社員として一流企業で経験を積めば、そこから正社員になれる可能性もあるということだ。清水氏は、

「実は転職するときには、その人が前職で派遣社員の身分だったのか契約社員の身分だったのかはほとんど問題にされない」

と指摘。企業は応募者が「どういう仕事をしてきた人なのか」を知りたいだけで、前職の雇用形態は主題でないとする。確かに、大企業における仕事のやり方を身につけた人であれば、正社員か派遣社員かは、実はあまり大きな違いがないのかもしれない。
新卒・正社員以外の「選択肢」を知れば気が楽になる

清水氏は、就職先に困った人に「派遣社員になって2~3年我慢してみなさい」とアドバイスしたところ、実行した人の中には東証一部上場企業に派遣された後、その会社で正社員になった人もいた。そうでない人も、転職して別の一部上場企業で正社員になったという。

この記事には、はてなブックマークを中心に多くのコメントが寄せられた。ある人は、派遣から正社員になろうとするのは、「能力がある上位1%以上に当てはまる話だね。一般ピーポーは無縁」であり、万人向けではないと冷ややかだ。

その一方で、一流企業は難しくても、ベンチャー企業であれば「バイトや派遣から正社員というルートも十分にあり得る」という声が出ている。正社員採用のハードルの高さを回避する方法と認める社会人は少なくないだろう。

もっとも、清水氏の提示するオルタナティブな就職論に一番救われるのは、新卒で絶対に正社員として就職しなければいけないと思い詰めた就活生ではないだろうか。

清水氏はブログで「一度冷静になって、新卒以外の選択肢についても考えてみるのがいいと思う」とアドバイス。実際に派遣社員で働くかはともかく、「頭の片隅に置いておけば、少しは気が楽になるでしょ」と書いていた。

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