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2015年も株価高?鍵を握る海外の動き

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アベノミクスによる金融緩和が継続し、円安の状態が続く

株価は生き物です。人々の予想や思惑によって上下します。株の売買とはギャンブルのような側面があります。しかし、株価が企業や個人に与える影響がとても大きいのも事実です。株価が上下すると企業の資産価値が上下します。株価が上がると、個人投資家は株を売った利益で消費を増やすために世の中の景気が良くなります。

株価が上がる理由としては、以下のことが挙げられます。
(1)景気が良くなる
(2)円安になって輸出企業の利益が増える
(3)金利が下がって企業がお金を借りやすくなる
(4)海外の株価が上がるのに連動
(5)政府が金融緩和策を行うことで、世の中にお金が出回る
(6)海外投資家が日本株を買う

2015年は、アベノミクスによる金融緩和が継続し、日銀による国債の買取で国債の高値が維持されることにより、金利も低水準で推移していくことが予想されます。金利が低い状態で推移するということは、持っていても利益が出ない円を買う理由がないため、円安の状態が続くことになります。結果として、輸出企業の利益が高い状態で推移すると考えられます。金利が低いことで企業がお金を借りやすくなっているかどうかは微妙なところですが、地方経済の立て直しのための公共事業は引き続き維持されるでしょう。

外国人投資家による日本株への投資の背景

そこで気になるのは海外からの動きです。日本の株式売買のシェアの60%超は外国人投資家が占めています。2013年に株価が大幅に上昇したのは、アベノミクスに対する外国人投資家のインフレ期待だといわれています。今年に入って外国人による株式の売買シェアは多少鈍っているものの、依然として大きな影響力を持っています。

外国人投資家による日本株への投資の背景には、世界の資金過剰があります。資金は持っているだけでは何も生み出しません。インフレにより価値が下がる危険性の方が大きいです。そこで、世界中をお金が駆け巡っているのが今の世界の状況です。原油が高騰すると予想されれば原油に投資され、原油高を招きます。金が上がると予想されれば金に資金が投下されます。ある国の株が上がると予想されれば、その国の株に投資されます。

エボラ熱などの不況要因が生じた場合には、株価が下がると予想されて、株が売られ、価値の変わりづらいドルや円などの通過が一時的に買われたりします。世界の過剰資金は、各国の政策や、事件、災害、病気、要人の発言などによって敏感に反応して、世界を駆け巡ります。

日本株は、条件的に下がる要因がとても低い状態に見える

日本株は、外国人投資家からすると、条件的に下がる要因がとても低い状態に見えます。それは、選挙が終わったばかりの政府与党の金融緩和策が今後も継続されることに対する期待であり、その政策が間接的に円安を招いて、株価の上昇の原因になるであろうという期待であり、国策で企業業績を上げようとしているアベノミクスの第3の矢への期待でもあります。

ただし、忘れてはいけないのは、株価とは、本来企業の持っている価値のことなのであり、日本企業が政策や、海外との為替に影響を受けない自立した成長を続けていっているかどうかが一番の目安になっているということです。そういう意味において、株価が安定的に経済成長率を受けて上昇していくことを心から願うばかりです。

(福間 直樹/ファイナンシャルコンサルタント)

カテゴリー : 政治・経済・社会 タグ :
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