暮れの大一番、有馬記念が開催!!　競馬界とプロ野球選手の意外な？　関係とは

2014/12/24 10:43 Scoopie News エンタメ

　12月28日は、競馬の一大イベント・有馬記念が千葉県船橋市の中山競馬場で行われる。

　競馬ファンでなくとも、その名前ぐらいは聞いたことがあるだろう。有馬記念は、春の宝塚記念とともに「グランプリ」と言われ、ファンの投票により出走メンバーが選出される競馬界のオールスターだ。

　実際は、馬の体調、目指すべきレースの違いなどもあるので、野球のオールスターゲームのようにファン投票の上位が漏れなく出てくるわけではない。それでも、1着賞金は2億円で、近年は10万人以上を集める名物レース。昨年の有馬記念では、渡米前の田中将大（ヤンキース）がプレゼンターとしてレース後の表彰式に参加し、場内を大いに盛り上げた。

　今回は、野球情報を毎日発信している『週刊野球太郎』編集部に、競馬界とプロ野球選手の関係について聞いてみた。

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◎馬主資格を持つプロ野球選手!?

　田中のように、プロ野球選手の競馬ファンは多いようで、その最たるものが、現役プロ野球選手としては初となるJRAの馬主資格を取得した三浦大輔（DeNA）だろう。

　JRAの個人馬主の資格を得るにはさまざまな審査があり、資産7500万円以上、年収1700万円以上という経済的な裏づけも必要とされる。普通のサラリーマンではなかなか手の届かない領域で、活躍すればするほど年俸が上がるプロ野球という世界のトップ選手だからこそ可能な趣味なのである。

　三浦は、これまでに自身のトレードマークである「リーゼント」を馬名に冠したリーゼントブルースとリーゼントロックという2頭の競走馬を所有。リーゼントブルースは31戦3勝、リーゼントロックは7戦2勝と活躍している(いずれも2014年11月末時点)。ひとつ勝つことさえ簡単ではない競馬の世界において、持ち馬の2頭がどちらも勝ち星を挙げることは、なかなかの幸運の持ち主だ。

◎競馬でも勝負強さを発揮する大魔神の所有馬

　プロ野球OBまで広げるなら、フォークボールを武器に日米通算381セーブを記録した大魔神こと佐々木主浩（元大洋ほか）が有名だ。これまでに20頭近くを所有、その中には最高峰の格付けとなるG1のヴィクトリマイルを2連覇したヴィルシーナ、9勝を挙げているマジンプロスパーなどがいる。こちらもかなりの好成績と言っていいだろう。

　また、2015年シーズンからソフトバンクの投手コーチ就任が決まった吉井理人も有名な競馬好き。自身のブログでも毎回のように競馬の話題を取り上げていて、2014年夏に馬主資格を取得したことも明かした。すでに所有している若馬の写真を公開するなど、オーナーデビューに向けて着々と準備を進めているようだ。

◎地方競馬の馬主には、あのスターも！

　他にも、日米4球団を渡り歩いた新庄剛志（元阪神ほか）も、地方競馬ではあるがタノシンジョイという馬を所有していた。

　やるかやられるかの世界に身を置いてきたプロ野球関係者は、よりダイレクトに勝負が決まる競馬の世界にシンパシーを感じるのだろうか。

　ちなみに、前述の田中将大は、今年の11月に東京競馬場で行われたジャパンカップでも、プレゼンターとして登場。マイクを向けられると「競馬もいいですが、野球もよろしくお願いします！」とファンに呼びかけ、喝采を浴びていた。週末の東京スポーツやTBS系列の夜のスポーツ番組『S☆1』、自身のツイッターなどでレースの予想を公開しており、この秋の大レースでの本命馬はかなりの確率で馬券に絡むなど、本業に負けず劣らずのパフォーマンスを披露している。

　今年の有馬記念は、海を越えて活躍する右腕の予想を参考に、参加してみるのも面白いかもしれない。

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