脳梗塞から復帰、日常生活で気をつけたいこと

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脳梗塞から復帰、日常生活で気をつけたいこと

脳梗塞、養生を続けないと再発の可能性

脳梗塞で緊急入院し、退院したタレントの磯野貴理子さんが、退院後、初仕事に臨み、復帰したそうです。

脳梗塞は、主に長年の悪い生活習慣などによって動脈硬化が進行した結果、血管の内側に狭くなったところができて詰ってしまう病気です。退院後も養生を続けていないと、再び起こってしまう可能性が高くなります。

ウォーキング、ジョギングなど有酸素運動を継続的に

再発を防ぐために大切なことは2つ。まずは、運動の習慣です。一度、脳梗塞になって社会復帰した人は、有酸素運動を継続的に行いましょう。呼吸をしながら行う運動で、ウォーキング、ジョギングなどがその代表です。運動する一日の総時間の目安は30分で、一週間で計180分以上になるように調整すると良いでしょう。

また、その強さは、運動をしている間は「ややきつく感じる」ぐらいの程度が良いと思います。運動によって、気分転換や体重維持が期待できることに加え、高血圧症、脂質代謝異常症、糖尿病などの悪化予防にもつながります。

「三度の食事」を心がけ、食べ物自体の見直しを

次に、食生活。普段、何げなく取っている食事ですが、好きなものに大きく偏っていませんか?最近は、健康ブームで食事の回数や栄養分の極端な制限など、マスコミを通じて知る機会も増えましたが、その方法がすべてあなたにとって最適とは限りません。例えば、糖尿病治療中の人が、むやみに糖質制限食などをすると低血糖になる危険性があります。

良い食べ方の代表例としては、やはり「三度の食事」でしょう。お腹がぺこぺこになって食べるより量が少なくなったり、太りにくくなります。そして、食べ物自体も見直す必要があります。どうしても外食が多いような人は、同じメニューは頼まないようにしたり、サラダバーを利用するなど工夫しましょう。

また、意外に思われますが、果物類も食べ過ぎると摂取カロリーはどんどん上がります。外食やスナック菓子は、味付けが濃くしてあり塩分量も多いはずです。一日の塩分摂取量はおしっこから簡単に測れますので、一日にどのくらいの塩分を取っているのか調べて参考にしてみるのも良いでしょう。

(久保 清景/医学博士)

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