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「乗客を詰め込みすぎて窓が割れる」 東京メトロ東西線の混雑はいつ解消されるのか

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千葉県の西船橋駅から都心部を経て、東京都の中野駅に至る東京メトロ東西線。多く人が通勤で利用するため車内の混雑率もトップクラスで知られているが、大手町駅で「乗客を詰め込み過ぎた」ために、窓ガラスが割れてしまったと話題になっている。

11月18日の夜に乗客がツイッターに投稿した内容によると、割れたのはドアのガラス。複数投稿された写真を見ると、全体に細かくヒビが入ってしまっている。駅の係員が車両の内側からガムテープを貼って補修をし、「走りながら応急措置ちう」と投稿する人もいた。
朝の混雑率は199%。「驚くこともない」と冷静な声も

補修中の写真が投稿されたのは19時過ぎだが、ガラスが割れたのは18時50分ころ。読者投稿型運行情報サイト「ジョルダンライブ!」によると、中野方面行きの各駅停車が日本橋駅から大手町駅に差し掛かるところで割れたようだ。

帰宅ラッシュに当たる時間帯ではあるが、それでも混雑で窓ガラスが割れるのはただごとではない。ネット上でも話題を呼び、

「どんだけ詰め込んだんだww」「怖すぎる」

と驚く声があがっている。その一方で、意外なことに「東西線だから別段驚くことでもない」と、起こるべくして起こったという冷静な投稿も少なからず見られる。

そもそも東西線は、都内でも屈指の混雑率を誇る路線だ。国土交通省の「東京における主要区間の混雑率」(2013年度)によると、東西線はJR京浜東北線に次いで都内で2番目に混雑率が高く、朝の木場-門前仲町間で最高で199%にものぼるという。

日本民営鉄道協会のサイトによると、180%の混雑率までなら「新聞が読める」が、200%となると「体が触れ合い、相当な圧迫感」があり、「週刊誌なら何とか読める」レベルだという。ガラスが割れたときには、一時的にそれを超える混雑率があったのかもしれない。

では、なぜ東西線は、ここまで混雑するのか。東京メトロの広報担当者はキャリコネニュースの取材に対してこう説明してくれた。

「これまでも混雑を解消するために対応をして来ましたが、利用者の増加に追いつけていない状況です」

湾岸エリアの開発で利用者増。対策が追いつかず

もともと東西線は沿線に葛西や浦安などの住宅地があるため、乗降客が多く、1980年代は混雑率が220~230%もあった。本数を増やすことなどで対応し、平成に入ってからは200%前後にまで下がった。

しかし近年、南砂町駅(江東区)を始めとした湾岸エリアや、西船橋駅から東西線に直通運転をしている東葉高速鉄道の八千代緑が丘駅(千葉県八千代市)近辺で開発が進み、再び利用者数が伸びているという。

ただ、今回窓ガラスが割れたことについては、混雑だけが原因ではない可能性もあるとする。

「通常、人の圧力だけでガラスが割れることは考えにくいです。何か硬くて尖ったものがぶつかってヒビが入り、そこに人の圧力が加わって割れたのではないでしょうか」

ネットでは、「駅員が乗客を詰め込み過ぎたのではないか」という指摘もあるが、夜は朝に比べればまだ混雑が少ない。また、基本的に駅員が乗客を無理に詰め込むこともしていないという。

「混雑で乗客の身体や荷物がドアから出てしまっている場合は、安全のために押すことがありますが、『これ以上は乗るのが難しい』と判断した場合には、無理に押さずに次の電車を利用するよう案内しています」

654億円かけて5つの駅で大規模工事を予定

ただ、いつまで経っても変わらない東西線の混雑状況を改善するため、東京メトロも本腰を入れ始めている。2013年に発表された「東京メトロプラン2015 ~さらなる安心・成長・挑戦~」を見てみると、東西線の混雑解消が「重点施策」として紹介されていた。

混雑を抜本的に改善するため、南砂町、木場、茅場町、門前仲町、東陽町の5つの駅で、計654億円かけて順次大規模工事を行う。南砂町駅では340億円かけて、ホームと線路を増設。木場駅では、200億円かけてエレベーターとエスカレーターなどを新たに設置し、乗客の乗り降りをスムーズにするという。

ただし、全ての駅の工事が終わるのは2020年。それまでは現在の混雑状況が続きそうだ。東京メトロでは、時差出勤を促すために12月から「東西線 早起きキャンペーン」を実施する予定だ。広報担当者は「キャンペーンでは商品券が当たるので、冬の早起きは大変かと思いますが、ラッシュ時を避けて乗っていただければ」と話していた。

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